SpaceX(スペースX)は米国時間10月18日、衛星インターネット計画「Starlink」を新たに60基打ち上げた。これによりStarlinkの衛星は835基打ち上げられたことになるが、すべてが稼働しているわけではない(いくつかは意図的に廃止されたテスト衛星だった)。フロリダのケネディ宇宙センターからの打ち上げでは、第1段ブースターの着陸と回収が成功し、ペイロードを保護する2つのフェアリングの回収は「半ば成功」した。
「半ば成功」と表現したのは、大西洋上の2隻のスペースXの回収用船舶がパラシュートで落下するフェアリングの半分を実際にキャッチしたものの、途中で回収用ネットの1つが破損したからだ。スペースXによると回収船のクルーは無事だったが、理想的な結果でないことは明らかだ。それでも2つのフェアリングの片方をキャッチできたことは、Falcon 9ロケットの再利用性という意味で同社の努力の勝利であることは間違いない。
これはスペースXが非常に速いペースで打ち上げを行う能力を維持していることを示す印象的な成果であり、2020年は主に自社のStarllink衛星を軌道に乗せることに重点を置いている。同社は6月以来、すでに300機近くの新しいStarlink衛星を打ち上げており、米国時間10月21日に予定されている暫定的な打ち上げがあり、来月中に少なくとも2回の打ち上げを予定している。
StarlinkはすでにスペースXの従業員や技術者による社内でのテストを行っており、2020年末までに一般向けのパブリックベータ版を開始する準備を進めているという。
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カテゴリー:宇宙
タグ:SpaceX、Starlink、Falcon 9
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(翻訳:塚本直樹)