芝浦工業大学と川田工業株式会社は共同で、建設現場のテレワーク化に向けたアバターシステムの共同開発を開始した。
事務所にいながら現場作業
今回の開発には、新型コロナウィルス等の感染症リスクに曝される現代において、店社職員や在宅勤務者が現場と協業するテレワークを主体とした「新しい働き方」の確立が求められているといった背景も大きく影響しているという。
広がる可能性
同開発では、橋梁工事の現場にアバターシステムを導入。具体的には、現場のアバターが取得した橋梁の品質・出来形測定データをクラウドサーバに転送して自動帳票化のうえ、店社や発注者と共有可能にすることで、測定業務の全面的なデジタル化やリモート化を図るシステムを開発していくという。
この結果、現場職員に代わって、店社職員や在宅勤 務者が複数の現場の品質・出来形管理を行うことが可能に。また、発注者の遠隔立会なども 可能になるため、工事の生産性と品質保証能力の向上も期待できるようになる。
他にも、川田工業株式会社は、分身ロボット「OriHime」で知られるオリィ研究所と共同で「Tele-Barista(テレバリスタ)プロジェクト」もスタートしたことを9月に発表。同プロジェクトは、難病や重度障害などによる外出困難者でも、遠隔操作によって、手先を使った作業を伴う接客業が可能にしようというもの。分身ロボット「OriHime」を使いコミュニケーションを、コーヒーを淹れる手作業を「NEXTAGE」を通して行うことで、遠隔地からもバリスタとしてコーヒーを提供する作業を可能にしている。
- Original:https://techable.jp/archives/139971
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:kawaguchiasuka