エレガントかつ、抜群の機能性オランダ発・白いホットプレートの放つ唯一無二の存在感
オランダで誕生し、今年で創業26周年目を迎えるPRINCESS。同社のオリジナリティ溢れるプロダクトデザインは世界中で多くのファンを魅了している。2015年には斬新な外観の「Table Gril Pure(以下:テーブルグリルピュア)」が日本でも大きな話題となった。同社の魅力に迫る。
テーブルグリルピュア 103030 テーブルグリルミニピュア 103035
販売価格:2万2000円 販売価格:1万4300円
テーブルグリルピュアは真っ白な天板と竹素材の台座の対比が美しいホットプレート。遠赤外線効果で食材本来の旨みを引き出す。(グリルプレートサイズ:W560×D255×H44mm)本機のヒットを受け発売されたのがテーブルグリルミニピュアとテーブルグリルストーン。
テーブルグリルストーン (Black、Gray、Whiteの3カラー)
販売価格:2万2000円
短調な毎日の食事からの解放。PRINCESSの調理家電は食事の喜びを高め、
食卓に美しさとクリエイティブな特別な瞬間をもたらす。
テーブルフォンデュ&フライピュア173030
販売価格:1万5400円
1台でフォンデュ、フライ、シチューなどの煮物、スチーム、ローストとマルチに使える電気鍋。鍋本体の他に台座と蓋、フォンデュフォーク8本、フォンデュラック、フライバスケット、油切り、スチームトレイ、レシピブック等が付属する(鍋サイズ:W265×D210×H154mm・約890g)
セパレートポットピュア(163030)&ブラック(163025)
販売価格:2万2000円(白・黒共通)
ゲストの好みに合わせて2種類の料理を調理できる電気鍋。キムチ鍋と豆乳鍋を独自に味うといった楽しみ方が可能。鍋側面の優美な曲線が美しく、カラバリは白(ピュア)とブラックの2色。鍋本体の他に台座とレシピブック等が付属する(鍋サイズ:W433×D244
×H118mm・約2kg)
陶器のような見た目の白いプレートが特徴のテーブルグリルピュアシリーズ。台座に採用されている竹素材は美しいだけでなく油を弾き、水に強いという。プレート部はアルミダイキャストにセラミックコーティングを施しているため遠赤外線でパワフルな火力を誇り、食材の外側をカリッと内側はジューシーに焼き上げられる。
日本でのPRINCESS製品発売年表
2015年12月 テーブルグリルピュア発売
2016年 3 月 ミルクフローサー発売
同年 7 月 フードドライヤー発売
(翌々年に現バージョンへリニューアル)
2017年10月 テーブルグリルストーン3色発売
2018年10月 テーブルグリルミニピュア発売
同年12 月 テーブルフォンデュアンドフライピュア発売
2019年 6 月 セパレートポットピュア/ブラック発売
フードドライヤーでは食材を簡単にドライフードにできる。近年ではササミなどペットのエサ作りに活かす飼い主も多いという。
ミルクフローサープロは濃厚なフォームドミルクを全自動で作る。試食した所、口溶けの良い泡が実に絶品だった。
心躍るデザイン。オランダ発の「白いホットプレート」が日本上陸を果たし、ヒットを起こすまでの秘話
—– PRINCESS製品の日本総販売代理店であるCORED(コレド)株式会社・COOの前田哲史氏と、CMOの平山由紀氏に詳しく話を聞いた。
「初めてテーブルグリルピュアを見た時は、その唯一無二の存在感に衝撃を受けました。まずは見た目が真っ白であること。そしてそれを囲う縁が無く、台座に天然素材が取り入れられている点も大変珍しかったんですね。付属するプレートはフラットのみでしたが、その代わり質量が軽く動かす際に腕への負担がかかりません。また直線的な形状で熱源とは別々のホットプレートが一般的であるのに対し、本機はプレート部が湾曲していて熱源が直接付いています。これまでの日本のホットプレートのスタンダードな部分がほとんど削ぎ落とされていて、これは間違いない、自社のメイン商品として売り込みたいと強く思いました。ただブランドの認知度は高くはなかったので、当初は年間1万台も売れたら十分だと予測していました。しかし今では年間平均約3〜4万台が売れています。お祝い事などの贈り物需要にマッチしたのも要因の一つだと考えています(前田氏)」
オランダで発売されたテーブルグリルピュアと前田氏が衝撃的な出会いを果たしたのは、2013年。翌年にはCORED株式会社が日本での正式な代理店となったが、厳しい安全基準をクリアし無事に発売できるようになるには約1年の歳月がかかったと言う。発売から5年が経過した現在、テーブルグリルピュアシリーズは累計約17万台を突破し型破りなデザインが大きな話題となった。
平山氏はこう話す。
「その斬新さが魅力である一方で、“白いからちゃんと焼けないんじゃないか”という火力への不安は当初よく耳にしました。しかしテーブルグリルピュアは熱の伝導率に優れ、遠赤外線で焼くため食材の水分と旨みをしっかりと閉じ込められるのが特徴です。これにより野菜が苦手だったお子様が美味しさに目覚めたというエピソードや、パワフルな火力によって献立のバリエーションが広がったというご意見などをインターネット上の口コミを筆頭に沢山頂くようになりました。また使用中、油ハネや煙が抑えられるというご意見もとても多いです」
尚、前田氏と平山氏は共に関西出身であることから特に粉物の美味しさは重要視したそうだが、両者共にテーブルグリルピュアで焼いたお好み焼きは抜群の合格点を叩き出したと言う。筆者自身も、同製品で焼いた粉物、そして肉や野菜、海鮮物などを実際に味わった所、その美味しさには目を見張るものがあった。食材本来の旨みと食感が際立ち、外食時の満足感に決して引けを取らないのだ。
後発のテーブルフォンデュ&フライピュアとセパレートポットピュアに関しても話を聞いた。
「本国へは開発時、こちら側からデザインのリクエストをしていくつか反映をしてもらいました。例えば当初セパレートポットピュアの鍋側面は垂直な設計でシンプルな直方体でしたが、あえてカーブを付けてもらったんです。これはテーブルグリルピュアの持つ湾曲が、多くのお客様から支持していただいたからです。また両製品共に、蓋の取手部分にも曲線を加えています(写真①・②)。最近では、あえて蓋も見せた状態で撮影をしてSNSへアップされる方も多いですし、プロダクトと過ごす時間を少しでも豊かにして欲しいという想いから細やかなディテールにもこだわりましたね(平山氏)」
「日本でのテーブルグリルピュアのヒットを皮切りにアジア諸国でも売れた実績があるので、私達のことを本国側が信頼してくれた点も大きかったです。家電に限らず、一昨年頃からはベンツやアウディ等ヨーロッパの車でも流線型のデザインが増えてきているんですね。やはり曲線のもたらす心理的な心地良さは重要ですし、工業デザインのトレンドは車が一番分かりやすいのでそれらも例に出しながら交渉しました。ブランド側も柔軟性が非常に高くスピーディーに取り入れてくれる点がとても助かりましたね(前田氏)」
日本からのデザイン案を積極的に取り入れるということはそれだけ日本市場が重要視されているのだろう。今後のPRINCESS製品はどのような道を進んでいくのだろうか。
「私自身もPRINCESS製品を自宅で使うようになってから、ゲストを招く機会が増えましたし家族が自然と調理を手伝ってくれる時間が増えたことを実感しています。子供への好奇心を刺激して食育を促すという面でも需要があると思いますし、お客様の暮らしを豊かにするお手伝いが製品の販売を通して出来たらと考えています(平山氏)」
「在宅時間が増え、調理家電を使うタイミングが増えてきていることもあり今年は例年以上に売り上げが伸びています。家で過ごす時間の質が見直されている今だからこそ、五感で楽しめる食事の時間をPRINCESSの製品で提供できたらと思います(前田氏)」
ただ、美しいだけではない。生活を豊かにし、人々との間にコミュニケーションを生むPRINCESSのプロダクトにこれからも目が離せない。
text : 奈津子
photo : 下城英悟(GREEN HOUSE)
奈津子
家電をこよなく愛するタレント。数々のレビュー執筆やメディア出演を行う。Instagramは「natsuko_kaden」。「開運!なんでも鑑定団」に出演中。
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