Robin.ioはクラウドネイティブのアプリケーションとデータ管理ソリューション(Robin.ioサイト)で、USAAやSabre、SAP、Palo Alto Networks、楽天モバイルなどに利用されている。そのRobin.ioが米国時間10月20日、新しいフリー(フリーミアム)版のサービスをリリースしたことと、ツールのコアをメジャーアップデートしたことを発表した。
Robin.ioはクラウドネイティブのデータ管理機能をコンテナ化されたアプリケーションに取り入れ、バックアップと復元、スナップショット、ロールバックといった標準的な機能を提供する。ベアメタルのパフォーマンスを実現し、主要なクラウドに対応している。このサービスは基本的に使用されている実際のデータベースには関係なくPostgreSQL、MySQL、MongoDB、Redis、MariaDB、Cassandra、Elasticsearchなどに対応する。
Robin.ioの創業者でCEOのPartha Seetala(パーサ・シータラ)氏は「Robin Cloud Native StorageはKubernetesベースのどのプラットフォームのどのワークロードでも、またどのクラウドでも動作します。保存、スナップショット作成、バックアップ、クローン、移行、セキュリティ保護の機能を備え、これらをきわめてシンプルなコマンドで利用できます。このRobin Cloud Native Storageを使えば、開発者やDevOpsチームはとてもシンプルでありながらパフォーマンスの高いツールでKubernetes上の企業のワークロードを迅速にデプロイし管理することができます」と語る。
新たに公開された無料版では、最大5ノード、5TBまでのストレージを管理できる。ずっと無料で提供されることになっており、Robin.ioとしては当然、企業が気軽にサービスを試し、その後有料のエンタープライズプランにアップグレードすることを期待している。
米国時間10月20日に同社はエンタープライズプランに関して、ノード時間あたり0.42ドル(約44円)からの従量制の価格に移行することも発表した(ただし年間サブスクリプションも提供する)。エンタープライズプランには365日24時間のサポートが含まれ、ノード数やストレージ容量の制限はない。
Robin.ioのコアストレージサービスの新機能には、Helm Chartsのデータ管理のサポート(HelmはKubernetesのパッケージマネージャ)、データをどこに置くかを正確に指定する機能(たいていはコンピューティングリソースの近くに置くように指定する)、分散データベースやデータプラットフォームに依存するステートフルアプリケーションのアベイラビリティを保証するアフィニティポリシーがある。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Robin.io、Kubernetes
画像クレジット:Jacky Parker Photography / Getty Images
[原文へ]
(翻訳:Kaori Koyama)