Boston Dynamicsの新CEO、Rob Playter氏によると、同社の精巧なロボットSpotは、先月Disruptに登場した時点でほぼ260台売れていた。この75000ドルのロボットは、商品としての魅力には問題があっても、さまざまな業界がそれぞれ自分なりにデプロイする方法を見つけて使いたいようだ。
Spotの多くの特長の中でとくに開発者やサードパーティが気に入ったのは、いろんなアクセサリーを後づけして、建設や遠隔医療など様々なアプリケーションを実現できる、プラットホームとしての位置づけだ。しかしBoston Dynamics自身も積極的にアクセサリーを開発して、Spotの用途を多様化しようとしている。
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同社が最近発表したのはロボットアームのアドオンで、ドアを開けたり物を持ち上げたりなど多様なタスクを実行できる。アームはすでに、数年前のSpot/Spot Miniのビデオにあるから、それを加えることは同社にとって容易だっただろう。同社の初めての商用製品でありながらアームがないことに、正直言って私はちょっと幻滅していた。
アームの発売は来年の早い時期になる。それは6つの自由度があり、ロボットと一緒に動く。同社によると、「ベースになるロボットと同じく、このアームも単なるハードウェアではない。直観的なUIがあり、タブレットから遠隔操作や自動運転の監視や制御ができる」、という。
アームとグリッパーは、開発者がAPIからアクセスできる。ドアを開けたり、物を掴んで引きずったりする自動化ができるアプリケーションは、そのベータがアームの出荷時に同梱されている。
Boston Dynamicsの発表では、このロボットにはエンタープライズバージョンがあって、それにはロボットが自分で自分を充電するためのドックがある。でっかい高性能なRoombaのように、Spotは自力でドックに戻り、充電をする。石油掘削の現場や放射能の危険のある場所など、人間がいない方がよい場所で、このロボットは理想的な仕事をする。
エンタープライズバージョンも、来年初頭の発売だ。どちらも、価格は未定である。
画像クレジット: Boston Dynamics