サードパーティーのメールアプリをアップデートすると、iOS14ではユーザーのデフォルト設定が解除され、Apple公式の「メール」アプリが再びデフォルトになることが分かりました。
デフォルト設定が初期設定に戻る
iOS14で多くのユーザーが待ち望んでいた機能の一つが、Apple公式の「メール」アプリの代わりに、サードパーティーが開発したアプリをデフォルトとして選択できるオプションでした。しかし執筆時点(10月21日)では、該当のアプリがアップデートされると、iOS14はデフォルト設定を引き継がない仕様になっているようです。
デベロッパーのデヴィッド・クラーク氏は、GoogleのGmailアプリをアップデートするとデフォルト設定が「メール」アプリに戻ってしまう仕様を、Twitter上で動画として公開しています。
Video evidence. pic.twitter.com/wCwmahEnDE
— David Clarke (@DCOneFourSeven) October 21, 2020
Appleの方針か、単なるバグか
iPhoneが登場してからというもの、Appleは一貫して自社アプリをサードパーティーに対して優先させてきました。例えば、メールでURLを開くとサードパーティーのブラウザではなく、原則としてSafariが起動します(iOS14ではSafari以外のブラウザもデフォルト設定が可能)。
Appleはアプリをコントロールする理由として、ユーザーの安全を挙げてきました。確かにサードパーティーのアプリは、セキュリティが粗悪だったり、悪意あるコードが含まれていたりする可能性もあり、同社の言い分も間違いではないでしょう。最初は無害なゲームを装っていても、アップデートの過程で仮想通貨を発掘するコードが仕込まれていたアプリも過去に発見されています。
しかし、このところ米国や欧州では巨大テック企業のプラットフォーム独占に対する風当たりが強まっているだけに、今回のデフォルト設定問題もユーザーに悪印象を与えかねないのも事実です。
Appleがセキュリティ重視の観点から意識的に採った方針なのか、あるいはバグなのかは不明ですが、クラーク氏によると正式版が公開されたばかりのiOS14.1でも同様の現象は一部確認されているそうです。
Source:AppleInsider
(kihachi)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-323068/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania