Spotifyの音楽ストリーミングサービスが、地上波ラジオ放送に似てきた。米国時間10月22日、同社初のモーニングショーとして毎日配信される「The Get Up」が米国で公開された(Spotifyリリース)。通勤者向けのよくあるモーニングショーと同様に、この新しいプログラムもホストが進行し、ニュースやポップカルチャー、エンターテインメント、音楽で構成されている。ただSpotifyの場合は、音楽がリスナーに合わせてパーソナライズされる。
しかし、このプログラムは生放送ではない。ラジオで生放送されるモーニングショーでは電話や論戦などリスナーとのやりとりがよくあるが、Spotifyの番組は前もって録音されたものでプレイリストの1つとして提供される。
つまり、平日の朝7時(米国東部時間)に公開され、それ以降ならいつでも聴くことができる。
音楽やおしゃべりなど番組の一部をスキップすることもできる(念のため書いておくと、Spotifyはこの番組をポッドキャストであるとしているが、フォーマットは実際にはラジオ風のホストのおしゃべりと1曲ずつの音楽トラックに分かれている。つまり従来型のポッドキャストというよりはミクストメディアのプレイリストのようなものだ)。
Spotifyのプログラムとラジオ番組の重要な違いは、音楽がリスナーごとにパーソナライズされていることだ。もちろん、必ずしも完璧ではない。通勤中は最新の音楽を聴きたいと思っても、これまでSpotifyで古い音楽を多くストリーミングしていたらモーニングショーにはその傾向が反映される。いまのところ、ジャンルを直接指定して番組を構成する方法もない。
番組を進行するホストは3人いる。ジャーナリストでニュースサイト「Complex」のエディトリアルプロデューサーだったSpeedy Morman(スピーディー・モーマン)氏、「The Kat Call」シリーズで知られるYouTuberのKat Lazo(キャット・ラッソ)氏、Spotifyのカルチャーパートナーシップ責任者で社内タレントのXavier ‘X’ Jernigan(ザビエル・X・ジェーニガン)氏だ。
この新しいプレイリストは平日の朝、米国の無料ユーザーと有料サブスクリプションユーザーを対象に「Made for You」と「Driving」ハブで公開される。Spotifyのサイトから直接アクセスすることもできる。
【Japan編集部】現在、本サービスは日本からは再生できない。
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(翻訳:Kaori Koyama)