パンデミックの間に何百万人もの人々が利用したビデオ会議企業であるZoomは、ついに無料アカウント向けにエンドツーエンドの暗号化ビデオ通話を開始した。
Zoomは無料ユーザーへのエンドツーエンドの暗号化された通話を拒否したことで批判を浴びた(未訳記事)数カ月後の先日、この機能を準備中であることを明かしていた。
Zoomによると、新しいエンドツーエンドの暗号化機能はビデオ通話相手以外(Zoomを含む) が会話にアクセスするのをより困難にするもので、デスクトップとモバイルアプリ向けのZoom 5.4.0からテクニカルプレビューとして公開される。
Zoomは2020年5月にKeybaseを買収し、その暗号化技術をZoomの通話に導入た。
しかし、そこにはいくつかの問題がある。
エンドツーエンドの暗号化は、通話に参加するすべてのユーザーに対して有効にしなければならないため他の機能は利用できない。暗号化された通話を利用するユーザーは、ズームのクラウド録音、ライブトランスクリプションおよび会議のリアクション機能が使用できず、また参加者は電話で通話に参加したり、1対1のプライベートチャットを使用したりすることもできない。さらにブラウザ版では機能しないため、すべての参加者はエンドツーエンド暗号化をサポートするZoomアプリを使用する必要がある。
Zoomの最高情報セキュリティ責任者である Jason Lee(ジェイソン・リー)氏はエンドツーエンド暗号化について「ユーザーからの要望の多かった機能であり、これを実現できることに興奮しています」と述べている。機能投入は遅れたが、ないよりはマシだろう。
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画像クレジット:Olivier Doiliery/ Getty Images
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)