今日(米国時間10/27)の取引終了後、Microsoft(マイクロソフト)が、2020Q3の決算報告を発表した。それは同社の会計年度では2021Q1に該当する。9月30日に終わる3か月でMicrosoftの売上は372億ドル、一株あたり利益は1.82ドルだった。
アナリストの予想では、同社の一株あたり利益は1.54ドル、売上は357億2000万ドルだった。
予想を上回る結果の後にもかかわらず、同社の株価は実質的にフラットで、時間外取引では小数点以下の上げがあっただけだ。Microsoftの午後の取引では2%弱のアップだったが、やや不均一な市場でもあった。
Microsoftの株価を上げた要因としては、Azureのアップデートが不可欠だった。Microsoft自身は、こう言っている:
サーバープロダクトとクラウドサービスの売上が、Azureの売上増48%(実質ベースで47%)に押されて22%(実質ベースで21%)増加した。
投資家心理としては40%台の下の方を期待していたようで、Azureの結果はそれに比べても強かった。
Azureが含まれるカテゴリーは「Intelligent Cloud」(インテリジェントクラウド)と呼ばれ、売上は130億ドルで前年同期比20%の増となった。それは、Microsoftの三大カテゴリーの中では最優秀で、OfficeとLinkedInが大きい「Productivity and Business Processes」(生産性とビジネスプロセス)が売上123億ドルで11%増、WindowsとXboxが鎮座する「More Personal Computing」(その他のパーソナルコンピューティング)は売上118億ドル6%増だった。
決算報告の聴衆に紛れ込んだ財務オタクである私は、読者のお楽しみのために以下の表をかっさらった:
決算報告をざっと見て、ほかに目立つものといえば、これらだ:
- Surfaceの売上が強くて、前年同期比で37%の増。
- Bingの売上は下降。同社によると、トラフィック取得費用を除いた後の検索広告の売上は10%減った。,
- 商用クラウドの売上は152億ドルで前年同期比31%増。
- LinkedInは四半期売上が16%増加した。
- ゲームの売上は前年同期比22%増。
- 消費者PCの需要によりProでないWindows OEMの売上が前年同期比で31%増加した。Pro向けのWindows OEMは22%減少。OEM全体としては5%の減となった。
次期(現四半期)の一株あたり利益のアナリスト予想値は1.60ドル、売上は404億ドルだ。同社自身の予想は、決算報告で発表される。
アップデート: MicrosoftのIRチームのMike Spencer氏から電話があり、今回の結果についてチャットした。COVID-19関連で広告収入の落ち込みについて聞いたら、Spencer氏はBingもLinkedInも初期の落ち込みからは回復した、と言った。両社とも、同社の期待を上回ったそうだ。前年同期比ではもちろん、LinkedInがBingより好成績だが、予想を上回ったこと自体は良い。Bingの数値は、Googleにとって何を意味するだろうか。
Spencer氏は、社内と社外の予想値が出る前から、Azureの数値を期待していた。ProでないWindows OEMについても、注目すべき数値だ、と。まさに、そのとおりだ。Azureの数値は、MicrosoftがAmazonやGoogleに対して善戦していることを示す。後者の消費者PCの伸びは、家に足止めを食らっている子どもたちのために買うコンピューターは、Chromebookだけではないよ、ということ。
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