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SpaceXがStarlinkアプリをローンチ、ベータテスターに月額約1万円の参加費用とサービス内容を公開

SpaceX(スペースエックス)は、Starlink(スターリンク)衛星ブロードバンドインターネットサービスの公式アプリのiOS版とAndroid版を公開した。Starlinkアプリは、ユーザーが接続の管理に使うためのものだが、使用するには公式ベータプログラムに参加する必要がある。SpaceXが今週ベータテスター予定者に送付した電子メールによれば、今回の公開第1弾はほんの始まりに過ぎないとのことだ。

Starlinkアプリでは、Starlink用パラボラアンテナの設置ガイド、接続状況(信号の品質など)、ネットワークに何が接続されているかを確かめるためのデバイス状況、そしてスピードテスト用ツールが提供される。家庭のWi-Fi接続やルーターの管理を行う通常のモバイルアプリとよく似ている。また、CNBCが入手したベータテスト予定者向けのメールでは、料金、スピード、遅延といったユーザーが気になる情報が詳しく伝えている。

最初のStarlink公開ベータテストは、SpaceXのアプリの解説で見受けられるように「Better Than Nothing Beta(ないよりはマシのベータ)」テストと呼ばれている。米国とカナダで、2020年の年末までに開始される予定だ。これは先に発表されていたタイムラインに一致する。この名称が示すとおり、スピードは50〜150メガバイト毎秒、遅延は20〜40ミリ秒、さらに、まったくつながらない瞬間もあるなど、ユーザーが過大な期待を持たないような数値を参加者向けメールで知らせている。控えめに書かれてはいるが、このとおりの性能であったとしても、インターネット接続サービスが高価であったり、不安定であったり、ダイヤルアップ程度の速度しか得られない環境で苦労しているユーザーには大きな改善となる。

画像クレジット:SpaceX

料金は、SpaceXがメールで伝えたところによると、ベータプログラムの参加費用が月99ドル(約1万300円)、それにハードウエアの代金として最初に一度だけ支払う499ドル(約5万2000円)が必要となる。ハードウエアには、パラボラアンテナとその取り付け金具、Wi-Fiネットワーク機能付きのルーターが含まれる。

サービスの目標は、地球の低軌道を回る大きなコンステレーションを構成する小型衛星が、互いに接続を引き継ぎながら、安定した、遅延の小さいブロードバンド接続を提供することにある。すでにSpaceXは1000基近くの衛星を打ち上げているが、どこでも普通にサービスが受けられるよう、さらに数千基を打ち上げて地球全体をカバーしたいと同社は考えている。

SpaceXは、Starlinkの最初の商用パートナーシップと試験計画をすでに発表している。これには、Microsoft(マイクロソフト)と共同で、同社のモバイルAzure(アジュール)データセンターをつなぐ計画や、東テキサス教育委員会と地元コミュニティーとをつなぐプロジェクトが含まれている。

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カテゴリー:宇宙
タグ:SpaceXStarlinkベータ版

画像クレジット:SpaceX

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(翻訳:金井哲夫)

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