名立たるグローバル企業において、業績回復、シェア拡大、売上新記録樹立など、事業再生を手掛けてきたプロ経営者の伊藤嘉明さん。“ビジネス界の異端児”としても知られる伊藤さんソロキャンプは、想像通り(?)異端の連続だった。
- 伊藤嘉明さんタイ・バンコク生まれの51歳。X-TANKコンサルティングCEO/X-TANKインダストリーズCEO。趣味は車、バイク、映画、ラジコン、ギター、ガジェット集めと幅広いが、本人曰く、「熱しやすく冷めやすいからたちが悪い」とか。
夢中になっている遊び道具をベルランゴに積めてきた
伊藤嘉明さんといえば、ビジネス界では世界でもその名が知られた逸材。某ビジネス誌が行った「次代をつくる100人」の企画で、イーロン・マスク氏と並び選出されたといえば、そのスゴさが伝わるだろうか。ソニー・ピクチャーズエンタテインメントの日本・北アジア代表時代には、マイケル・ジャクソン「THIS IS IT」の社会現象化を手掛けて、数々の記録を樹立。ハイアールアジアグループの代表取締役社長時代には、15年連続赤字だった事業体をたったの1年で黒字化。本誌の読者には、移動式R2D2型冷蔵庫の企画主導を行った人物といったほうが馴染みがあるかもしれない。
そんなビジネス界の異端児としても知られる伊藤さんであるが、コロナ禍の現在は、もっぱら自宅と事務所の往復という毎日。会食も控え、外で遊ぶ時間も少なくなったというので、今回は思い切って流行りのソロキャンプにお誘いしてみた。
「キャンプは日本コカ・コーラ時代に研修で行ったアフリカのグランピング体験以来です」と、のっけからスケールがグローバルな伊藤さん。キャンプへ行ったら何をしたいかという問いにも「電動バイクとラジコンとドローンですかね」と、一般的なキャンプではなかなか候補に挙がらないコンテンツが提案された。
そこで編集部が用意したのが、シトロエンから発売された新しいレジャービークル「ベルランゴ」。広いラゲッジスペースには荷物をたっぷり詰め込むことができるので、伊藤さんが所有する大量の遊び道具とキャンプ道具一式を詰め込んでも、お釣りが来るほどだ。
10月某日、ベルランゴに荷物を詰め込んで向かった先は埼玉県ときがわ町にあるキャンプ民泊NONIWA。里山に囲まれた昔ながらの日本の原風景が残るキャンプ場に設営されたのは、一見普通だけど、よ~く見るとどこか異端なソロキャンサイト。オフロードでもグイグイ進む電動バイクは偶然にもテントと同色のイエローカラー。芝生と同化して分かりにくいが、複数の戦車のラジコンが伊藤さんのキャンプサイトを見張っているようにも見えてくる。
「天気もいいですし、今日はひとりぼっち。誰にも気兼ねなく、運動不足の解消も兼ねて思いっきり遊び倒しますよ!」
少年のように目を輝かせる伊藤さんに、もはや一流ビジネスマンの面影はない(失礼!)。何事も振り切ることを信条とする伊藤さんの、濃い1日をお届けしよう。
ラジコン、ドローン、電動バイク!
遊んで遊んで遊びまくる
伊藤嘉明流ソロキャンプ
ソロキャンプの楽しみ方は人それぞれ、正解なんて存在しない。ボーッと過ぎ去る時間に癒しを求める人がいれば、伊藤さんのように電動バイクやオモチャを持ち込んで遊びまくる人だっている。アクティブ過ぎたっていい、それが伊藤流のソロキャンプだ。
DATA | 13:00 |
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ACTION | キャンプ場到着 |
映画「アイアンマン」の挿入歌を爆音で轟かせながら入場してきた伊藤さん。キャンプ場の入り口は狭い農道だが、車幅が1.850mのベルランゴだから楽々エントリー。片道2時間の道のりも「豊富なドライブアシストのおかげで快適だった」そう。
DATA | 13:30 |
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ACTION | テント設営と遊びの準備 |
ワンタッチでフラットなスペースになるラゲッジルームには、今回の遊びの目玉である電動バイクがすっぽり。ラゲッジ上部の収納ボックスには、見た目とは裏腹に繊細な戦車ラジコンを3台(も!)持参いただいた。「テントの設営は初めてですが、ワンポールって簡単ですね」と、初心者とは思えない手際の良さで設営をこなしていく。
DATA | 14:00 |
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ACTION | ラジコンで休憩 |
設営で一汗かいたところでしばしの休憩──と思いきや、おもむろに戦車ラジコンを操り始める伊藤さん。実はイギリスにある戦車博物館やスペインの兵学校へ観光に訪れるほどのミリタリー好きだ。「戦車ラジコンの醍醐味は、ゆっくりとキュルキュル障害物を超えていくところ。薪は障害物としてもちょうどいいですね」とご満悦の様子。
DATA | 15:00 |
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ACTION | 電動バイクで里山サイクリング |
ラジコンを楽しんだあとは、キャンプ場の敷地内を電動バイクで散策。ファットなタイヤはオフロードも何のその。電動アシストがついているので、坂道でもスイスイと進んでいく。「最近は移動手段としてよく使っているのですが、野山を走ると楽しいですね。人工物のない自然の中がこんなに気持ちいいなんて、持ってきて正解でした」
DATA | 16:30 |
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ACTION | ドローンで思い出を空撮 |
「真っ赤なボディが気に入って購入したんですけど、なかなか飛ばす機会も場所もなかった」というDJIのマビックエア。今回はキャンプ場から徒歩3分の距離にある広大スペースをお借りしてドローンを堪能。最初のセッティングに少しとまどったものの、無事に離陸。しばしの空撮を楽しんだ。
DATA | 17:30 |
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ACTION | 薪を割って焚き火の準備 |
キャンプの醍醐味である焚き火の準備のため、薪割りにも挑戦。使用したのは柄の部分が80cmある、素人には扱いが難しいロングアックス。キャンプ場のオーナーから手ほどきを受けるやおもむろに一振り。すると、一発目からクリーンヒット!「やばい、気持ちいい。これはハマりますね」。薪割りを終えたあとは、日中の疲れを癒すためにのんびり焚き火タイム。炎を見つめる伊藤さんの横顔は、一流の遊び人のように清々しかった。
After Drive Interview
「ベルランゴは見た目のイメージとは裏腹に、取り回しのしやすいコンパクトなボディが魅力。女性でも運転しやすいからファミリーカーとしてもよさそうですね。ディーゼルだから燃費もいいですし。コロナの影響で世界は一変しましたが、こんなときだからこそ、外で思いっきり遊ぶことも大切。その相棒には最適だと思います」
- Original:https://www.digimonostation.jp/0000130751/
- Source:デジモノステーション
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