Axess Japan株式会社(以下、Axess)は、チケット情報を登録したスマートフォンとBluetoothで連携し、ハンズフリーで通過できる入場ゲート「AX500 Smart Gate NG BLE」を開発した。まずは欧州6カ国のスキー場で試験的に導入され、来シーズンから他の地域にも順次展開する。
非接触の改札システム
Axessはこれまでも、国内外のスキー場にリフト券による改札システムを提供してきた。新しい入場ゲートは、「リフト券をより便利に管理にしたい」という現場の声に応えて開発されたという。
従来の物理的なリフト券には、取り扱いの面倒さや紛失・破損の危険性など、複数の問題点があった。「AX500 Smart Gate NG BLE」は、新たな改札システムを採用することで、これを解決している。
ユーザーがオンラインでリフト券を購入すると、購入記録がスマートフォン上のアプリに保存される。改札側はBluetooth経由でリフト券を認識し、自動で検札を行うため、スマートフォンをウェアに入れておくだけで簡単に通り抜けが可能だ。
グローブを外してリフト券をかざすことも、リフト券を求めて窓口に並ぶこともないので、施設と利用者、双方に利便性の向上が期待できるという。
厳しい環境下での運用を想定
スキー場に導入されるリフト券改札は、当然ながら、氷点下の厳しい環境における運用が前提となる。「AX500 Smart Gate NG BLE」は、そうした環境下でも正確にスマートフォンを検出し、かつバッテリー消費を抑えることに成功している。
スマートフォンの対応アプリも省電力に設計されており、スキー場でも一日を通してバッテリーの心配はないようだ。
新型コロナウイルスの感染拡大が騒がれる中、レジャー施設においてもクラスター発生のリスクが問題となっている。Axessが提供する新たな改札は、スマートフォンと遠隔で通信するため、読み取り部に手を触れる必要がない。リフト券の購入から乗車までがすべて非接触になることで、感染リスクの低下が期待できそうだ。
(文・九条ハル)
- Original:https://techable.jp/archives/140694
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:九条ハル