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iPhone12の売れ行きが生産工場がある都市の大気質から分かる?

Apple iPhone12
 
iPhone12シリーズの需要と中国での大気の質が関連している――投資銀行Morgan Stanleyのアナリストがユニークな視点のレポートを公開し注目を集めています。

大気の質を見れば工場の活動が分かる

中華圏のiPhone12シリーズ需要は例年にない勢いで、3Gから4Gへの移行で空前の大ヒットとなったiPhone6以来のアップグレード需要を促すのではないかと見込まれています。
 
しかし、こうしたiPhoneの強い需要が大気の質に影響を与えていると指摘するのは、Morgan Stanleyのアナリストを務めるケイティ・ユベルティ氏です。彼女によると、iPhoneの組み立て工場がある河南省・鄭州などの都市の大気汚染度が急激に上がっているそうです。
 
「10月26日以降、“iPhoneの街”として知られる鄭州の大気質データは、工業生産レベルが最近になって急上昇したことを示してきた。例年よりもおよそ1カ月遅く、我々はiPhone12の量産ピッチ上昇と一致すると考えている」

多くの工場が稼働

同じ指標に基づくことで、広東省・深センでは9月上旬に生産レベルが上昇したものの例年以下、四川省・成都ではここ数日で急上昇、四川省・重慶では9月に上下した後ここ数日で有意に上昇……と、各地のサプライヤー工場の動きが見えてくるそうです。
 
どの組み立てサプライヤーがどこに工場を持っており、どのiPhoneを担当しているかはほぼ明らかになっているため、大気質のレベルでそのままiPhoneの生産ペースを推測できるというわけです。これらのデータからAppleが発注数を増やしたと見ることができ、iPhone12/12Proが想定よりも売れ行きが良いことが窺えます。
 
なお、これに先駆けてサプライヤー事情に詳しいDigiTimesも、当初の予想を大きく超えてiPhoneの年内出荷台数が8,000万台に達すると報じていました。
 
 
Source:CNBC,MacRumors
(kihachi)

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