米国時間10月29日、米国株式市場が苦闘している。中でもテック株が強く打撃を受けている。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)への懸念からヨーロッパ株が暴落した(The Guardian記事)のに続き、米国株も後を追っている。特にテック株が。
本稿執筆時点で、時代遅れかもしれないが由緒ある株式市場指標であるダウ平均株価は2.81%安。大局的でより有益なS&P 500は2.90%安だ。そしてテック重視のNASDAQ総合指数も3.14%下げている。
しかし、おそらくスタートアップとスタートアップのファウンダーにとって何よりも重要なのは、SaaS重視のBessemer Cloud 1ndex(ベッセマー・クラウドインデックス)がいっそう激しく3.80%下げていることだろう。
何が起きているのか?刺激策はしばらく出ていない。新型コロナの症例と入院患者は増える一方だ(Twitter投稿)。死亡者数も同様。政治の停滞は国の定めだ。そしてIntel(インテル)とNetflix(ネットフリックス)の低調な決算とMicrosoft(マイクロソフト)の期待はずれのガイダンス(CNBC記事)は、 テック株買いに重くのしかかる(そうそうSAPも急落していた!)。
早い話が大混乱が起きている。そして終わりそうにない。テック株にとっても、レイトステージのスタートアップが非上場市場で企業価値計算に使っている強気な公開市場評価額にとっても、素晴らしい一日というわけにはいかない。
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画像クレジット:Henrik Sorensen / Getty Images
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook )