Amazon(アマゾン)は次の四半期に40億ドル(約4160億円)の新型コロナウイルス関連費用が発生すると見込んでいる。これは企業の大小を問わず、パンデミックの中で経営を続け経費を抑えようとしている他の企業への警鐘となる。
結論はこうだ。アマゾンは新型コロナが年末まで招かれざる客として居座り続けることから、前四半期よりも費用がかさむと予想している。
同社は米国時間10月29日の第3四半期の決算発表で、2020年初めにこの病気が常態化して以来、75億ドル(約7800億円)の新型コロナ関連費用を計上したと語った。アマゾンは以前、新型コロナに関するコストが第1四半期は約6億ドル(約620億円)、第2四半期は40億ドル(約4160億円)以上だったと述べている。CFOのBrian Olsavsky(ブライアン・オルサフスキー)氏が決算発表でアナリストに語ったところによると、第3四半期の同社の新型コロナ関連コストは約25億ドル(約2600億円)だった。アマゾンは効率性を高めた結果、第3四半期はコストを下げることができたが、次の四半期にはその数字(コスト)は増加することになりそうだ。
オルサフスキー氏は、コスト増の大部分は事業拡大によるものだと述べた。アマゾンは10月に新たに労働者10万人を雇っている。
新型コロナは経済、ホリデーセールさらには気象パターンに関連するその他の不確実性とともに、第4四半期の営業利益の重荷になりそうだ。アマゾンは営業利益に関して、前年同期の39億ドル(約4060億円)に対し、第4四半期は10~45億ドル(約1040~4680億円)という幅のある見通しを示した。その数字には、新型コロナ関連で約40億ドル(約4160億円)の費用がかかるという想定が織り込まれている。
しかしオルサフスキー氏による第4四半期に起こりうる不確実性に関して長いリストを作ったとしても、新型コロナがそれらすべてに勝るとの指摘が、状況を雄弁に物語っている。
「第4四半期に発生するおそれがある一般的な問題はたくさんあります」とオルサフスキー氏はいう。「新型コロナがそれらすべてを矮小化しているという事実は、当社のトップラインの幅に多くの不確実性をもたらていると思います」。
オルサフスキー氏によると、(新型コロナ関連の)費用は、オペレーションの方法の変更による生産性低下や、個人用保護具及びその他の初期費用に関連している。
「これらのコストの大部分は、ソーシャルディスタンスを可能にするためのプロセスの刷新や新しい施設を立ち上げるための増加コストなど、施設の生産性に対して逆風が続くことに関連しています。また、強力な顧客需要をサポートするために採用した新しい従業員の大規模な流入に対応するため、 従業員向けの設備に投資し、施設の清掃も強化しました」とオルサフスキー氏は10月29日の決算発表で述べた。
アマゾンは同日、11月までに650のサイトで1日5万件の検査が可能になるよう社内の新型コロナ検査プログラムを強化し続けていると語った。
カテゴリー:ネットサービス
タグ:Amazon、新型コロナウイルス
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(翻訳:Mizoguchi)