今更ながら、Appleのオンラインストアで購入した「iPad Air(第4世代)」を「Apple 心斎橋」で受け取ってきたので、受け取りの様子を交えて、開封〜比較レビューをしたいと思います。
「配送」を選ぶか「ストア受け取り」を選ぶか
オンラインストアでは、購入の際、配送とストアでの受け取りを選択することができますが、今回は、筆者の妻が「Apple Watch Series 6」を受け取るのに合わせて、ストアでの受け取りを選択しました。
ちなみにその際、配送では数週間かかる様子でしたので、急いで欲しい人はストアに出向くのもひとつかもしれません。Apple製品の場合、必ずとは言い切れませんが、ストア受け取りの方が早い場合が少なくないです。
受け取り時間に大きな制限なし、ストアの外は落ち着いた様子
オンラインストアでは、ストア受け取りを選択する際に、「15分単位」で受け取りに行く時間を選択することが可能です。筆者がApple 心斎橋を訪れたのは、iPhone12/12Proが発売されてちょうど1週間経った頃でしたが、特に受け取り時間の選択に大きな制限はなく、比較的自由な時間を選択可能でした。また、当日受け取りも可能となっていました。
そして、いよいよApple 心斎橋を訪れたのは受け取り(入店)予定の午後1時30分より少し前。ストアの外には、同じく受け取り待ちと思われる人々が数名程度歩道に並んでいました。一方、当日購入予約者のための列は見られませんでした。ちなみに1週間前のiPhone12/12Proが発売された際は受け取り予約の列がストアの壁側で、当日購入予約者の列は車道側に並んでいたのですが、当日訪れた際は、それが入れ替わっていました。
その後、筆者が並ぶ頃には、受け取り予約者は誰もいなくなっており、ストアの外には客がほぼいない状態となりました。かなり客の回転が早いものと予想されます。
受け取りまであっという間の10分!
入店の際は、「検温」が実施され、「アルコール」による手の消毒を促されるのですが、その際にスタッフは、「アルコールアレルギーではありませんか?」と妻と筆者にそれぞれ確認をとるという徹底振りでした。
本人確認書類による本人確認ののち、商品が届きました。その後は、支払いがアプリ・Webサイト上で既に済んでいることもあり、領収書の送信先となるメールアドレスを端末に入力して、すぐに商品を手にすることができました。入店から商品を手に取るまでかかった時間はわずか10分ほどでした。十分早いのですが、エクスプレス仕様のApple Storeが今後、増えていくといいなと思いました。
徹底した、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策
ストアの店内では、iPhone12/12Pro発売時と同じく、徹底して新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策が施されていました。筆者が入店した際も、スタッフより、「ソーシャルディスタンスによる接客」となること、「マスクをつけているので聞こえづらいかもしれない」旨の案内が行われました。また、「接客中も適宜消毒」が行われていました。具体的には、メールアドレスを入力する端末を我々に差し出す度に消毒を施していました。
iPad Air開封の儀
それでは、いよいよiPad Air(第4世代)を開封していきたいと思います。画像では、「11インチiPad Pro(第2世代)」と比較しています。ちなみに、購入した色は「スカイブルー」です。
同梱物と全体図(表面)
いきなり、同梱物についてですが、書類などのほかは、「20W USB-C電源アダプタ」(画像の上の方)「USB-C充電ケーブル(1m)」(画像の下の方)のみでした。
本体サイズは、ほぼ、「11インチiPad Pro(第2世代)」と同じですが、画面サイズがほんのわずかにiPad Air(第4世代)の方が小さいので、表面の黒い部分がほんの少しだけ太く見えます。
側面の様子は?
側面にも少しだけ違いが見られました。
「Touch IDセンサー」が搭載された「トップボタン」が大きくなっているほか、どちらも、「Apple Pencil(第2世代)」に対応していますが、「磁気コネクタ」はiPad Air(第4世代)の方が大きく見えます。
ほかにも、本体に開けられたスピーカーの穴の数も異なります。
背面カメラ部分と全体図(裏面)
背面カメラ部分は大きく異なるデザインでした。一方でその点を除くと背面は、そっくりです。
iPad Air(第4世代)には、「LiDARスキャナ」が搭載されていません。
色はスカイブルーですが、光のあたり具合によっては見え方が変わるかもしれません。
基本的なスペックの違い
今回のiPad Air(第4世代)は見る人(気になる人)によって比較となる対象が異なると思います。そこで、いくつかのパターンにわけて、異なる部分のみを一部、簡単にご紹介していきます。正確な比較はAppleのサイトをご覧ください。
「iPad Air(第4世代)」と「11インチiPad Pro(第2世代)」
まずは、1番気になるであろう比較対象、「11インチiPad Pro(第2世代)」とのスペック差です。左側の数値が「iPad Air(第4世代)」で右側の数値が「11インチiPad Pro(第2世代)」です。
機種名 | 「iPad Air(第4世代)」 | 「11インチiPad Pro(第2世代)」 |
---|---|---|
大きさ | 247.6ミリ×178.5ミリ×6.1ミリ | 247.6ミリ×178.5ミリ×5.9ミリ |
重量(Wi-Fiモデル) | 458グラム | 471グラム |
重量(Wi-Fi + Cellularモデル) | 460グラム | 473グラム |
チップ | A14 Bionicチップ | A12Z Bionicチップ |
カメラ | なし | 超広角:ƒ/2.4絞り値 |
カメラ | なし | より明るいTrue Toneフラッシュ |
フロントカメラ | なし | ポートレートモード、ポートレートライティング、アニ文字とミー文字 |
オーディオ | 2スピーカーオーディオ(横向き) | 4スピーカーオーディオ |
セキュア認証 | トップボタンに内蔵されたTouch ID | TrueDepthカメラによるFace ID |
センサー | なし | LiDARスキャナ |
このように比較してみると、カメラやLiDARスキャナ、スピーカーオーディオに拘らない人であれば、iPad Air(第4世代)を選択するのもよいかもしれません。
「iPad Air(第4世代)」と「iPad Air(第3世代)」
続いては、一世代前のiPad Airとのスペック差です。iPad Air(第3世代)は2019年3月に発売されました。同じく、左側の数値が「iPad Air(第4世代)」で右側の数値が「iPad Air(第3世代)」です。
機種名 | 「iPad Air(第4世代)」 | 「iPad Air(第3世代))」 |
---|---|---|
大きさ | 247.6ミリ×178.5ミリ×6.1ミリ | 250.6ミリ×174.1ミリ×6.1ミリ |
重量(Wi-Fiモデル) | 458グラム | 456グラム |
重量(Wi-Fi + Cellularモデル) | 460グラム | 464グラム |
チップ | A14 Bionicチップ | A12 Bionicチップ |
カメラ | 12MP広角カメラ | 8MP広角カメラ |
カメラ | ƒ/1.8絞り値 | ƒ/2.4絞り値 |
ビデオ撮影 | 4Kビデオ撮影(24fps、30fpsまたは60fps) | 1080p HDビデオ撮影(30fps) |
ビデオ撮影 | 1080pスローモーションビデオ(120fpsまたは240fps)に対応 | 720pスローモーションビデオ(120fps)に対応 |
コネクタ | USB-C | Lightning |
対応するApple Pencil | Apple Pencil(第2世代) | Apple Pencil(第1世代) |
このように比較してみると、順当に進化したといえる、iPad Air(第4世代)を購入するのもよいかもしれません。Apple Pencil(第2世代)に対応した点も大きいといえるでしょう。また中には、USB-Cの対応を待ち望んでいた人もいたかもしれません。
Apple Storeで商品を見るだけでも予約が必要!
筆者は今回、Apple 心斎橋に受け取りに行ったわけですが、接客中に伺ったスタッフによれば、Apple Storeで展示されている商品を見学する(いわゆるウィンドウショッピング)だけでも予約が必要ということでした。そのため、筆者を接客したスタッフは気を利かせて、なにか見たいものがあればその場で見るように促してくれました。ただし、店内はスタッフと一緒に移動しないといけないようで、店を出る前にスタッフと移動して、iPhone12/12Proを少しだけ見学をさせてもらいました。
編集後記として
今回のiPad Air入手で印象に残ったのは、製品そのものの魅力はもちろんのこと、App Storeでのスタッフの対応力の高さでした。新型コロナウイルス感染症(COVID-19)対策はもちろんのことながら、アルコールアレルギーの有無といったチェックを来店した2名それぞれに行う徹底振りには驚きました。
また、2人とも小さめのバッグで来店したため、それを見ていたスタッフはApple Store特製の紙袋に商品を入れて商品引き渡しの準備をしていたのですが、その際も、「おふたりとも小さめのバッグでしたので、紙袋に入れさせていただきましたが、紙袋の利用は決して悪いことではないので、お気になさらないでください。」という旨の配慮をいただきました。また、「この紙袋は厚手でしっかりしているので、ぜひまた、なにかに再活用してください。」という旨の環境への配慮も徹底されていました。
Appleのブランドの高さは、こうしたスタッフの一人ひとりの努力の賜物だと思います。そして、そうした思想・配慮こそが製品の魂に繋がっていくのだと、改めて感じさせられました。
参考情報:Apple
Photo:Apple
(藤田尚眞)
- Original:https://iphone-mania.jp/news-325565/
- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania