米国時間11月3日に、2013年にSilk Roadのマーケットプレイスが摘発されて以来眠っていた約1億ドル(約103億円)相当のビットコインの持ち主が突然変わった(Guardian記事)。Silk Roadは、ダークウェブにおける最大のドラッグウェブサイトの1つだった
誰がそれを持っていったのか?そのミステリーが解けた。それは米国政府だった。
米司法省は米国時間11月5日の声明で、70000ビットコインを押収したことを確認した。それはSilk Road上のマーケットプレイスで販売されたドラッグの売り上げで、以前の持ち主は「Individual X」と呼ばれているハッカーだ。彼はその暗号通貨をSilk Roadから自分がコントロールできるウォレットへ移していた。
司法省の権利喪失訴状によると、政府はIndividual Xの本名などをすでに把握しているという。
米国時間11月3日の押収時には、ビットコインの価値は10億ドル(約1030億円)以上だった。
「Silk Roadは当時、最も悪名高いオンラインの犯罪的マーケットプレイスだった。2015年にSilk Roadの創設者の告訴に成功して以来、10億ドルの謎が残った。その金はどこへ行ったのか?本日の権利喪失訴状がその答えのない疑問に一部答えている」と弁護士のDavid Anderson(デイビッド・アンダーソン)氏は述べている。
アンダーソン氏は、「犯罪による収益10億ドルはいま、合衆国が所有している」と述べている。
2013年の司法省の声明によると、Silk Roadは一時、「インターネット上で最も高度で大規模な犯罪的マーケットプレイスだった」。2013年に創設者で管理者であるのRoss Ulbricht(ロス・ウルブリヒト)が逮捕され、サイトは差し押さえられた。ウルブリヒトは2015年に有罪となり、2回の無期懲役刑と40年の懲役刑を、サイトにおける彼の役割に対して宣告された。検察によるとサイトにはドラッグやその他の違法なサービスの記録が13000件近くあり、それらが数百万のビットコインを生み出していた。
司法省は11月5日に、押収したビットコインは正規の権利喪失手続きに入るという。
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画像クレジット:Dan Kitwood / Getty Images
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(翻訳:iwatani、a..k.a. hiwa)