宇宙旅行の商業展開を目指しているVirgin Galacticは、宇宙船SpaceShip Twoのテストフライトを米国ニューメキシコ州に建設した宇宙旅行基地スペースポート・アメリカから間もなく打ち上げる。
成功すれば、いよいよ商業展開がかなりの現実味を帯びてくる。
2回目は来年第1四半期に
これまでスペースポート・アメリカからの宇宙テストフライトの実施には言及していたが、このほど発表した第3四半期決算の中で初めて11月19〜23日の間という具体的な打ち上げウィンドウを示した。
2019年に完成したスペースポート・アメリカから宇宙へ飛ばすのは初めてとなり、フライトにはテストパイロット2人が乗り込む予定だ。また2回目の宇宙テストフライトを2021年第1四半期に予定している。
すでに900人が予約
スペースポート・アメリカは世界初の商業運用宇宙港で、管制塔やラウンジなどを備える。同社の宇宙旅行を利用する客はここで宇宙船に乗り込んで出発し、地球に帰還する。
テストフライトが成功するのが前提となるが、同社は2021年初めにヴァージングループ会長のリチャード・ブランソン氏が乗り込んでのフライトを実施し、その後一般向けに宇宙旅行を提供する計画だ。同社によるとすでに約900人が宇宙旅行を予約している。
気になる宇宙旅行の代金が最終的にいくらになるかはまだ明らかになっていない。ただ、2018年以前に受け付けた予約の際の代金は25万ドル(約2600万円)だった。一般市民が簡単に手を出せる額ではないが、それでも宇宙飛行士でない一般の人が宇宙を旅することができるというのは画期的だ。
現在中断されている予約受付は2021年に再開されるという。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/141449
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
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