真空に近いチューブの中をポッドが客を乗せて時速1200キロほどで駆け抜けるという未来的な技術の実用化へ向け大きく前進した。ハイパーループの開発を進める企業は世界にいくつかあるが、人を乗せての試験走行は世界初という。
2人乗りの新プロトタイプ使用
試験走行はネバダ州の砂漠地帯にある同社の施設で行われ、2人が乗ったポッドの最高速度は時速172キロに達した。公開されたビデオを観ると、テストは極めてスムーズにいき、走行はあっという間に終わったようだ。
新幹線の数倍の速さ
また全て電動のため二酸化炭素を排出せず環境に優しいとされ、加えて地下を走行することから交通渋滞の緩和にも貢献すると期待されている。
ただし、完全に新しい技術であることから実現までにはまだ時間がかかる。Virgin Hyperloopは2025年までに安全認証を受け、2030年の商業展開を目指すとしている。
これは全てが順調にいった場合の見通しで、今後曲折も予想される。ただ、今回の有人テスト走行の成功はVirgin Hyperloopにとって、さらにはハイパーループという新しい交通システムにとって重要なマイルストーンといえる。
(文・Mizoguchi)
- Original:https://techable.jp/archives/141569
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi