Appleが11月10日(現地時間)に発表すると噂される、Appleシリコン搭載のMacBook Air/MacBook Pro登場によって、Macシリーズの価格に多様性が出るとの見方が出ています。
開発計画のペースをAppleがコントロール
Appleが11月の新イベントでリリース予定のMacBook AirとMacBook Proはいずれも13インチとなる見込みです。これらの登場で、イノベーションが加速し、コスト削減に繋がる結果、Macシリーズのラインナップが大きく多様化すると見るのがJP Morganです。
JP Morganのアナリストであるサミク・チャタジー氏は投資家向けのレポートで、Appleシリコン搭載のMacモデルが最低1つは登場する(AirTagsも登場と予測)としたうえで、Appleは今後2年かけてmacOSデバイスを自社製のAppleシリコン搭載モデルに切り替えていくと指摘、収益に弾みをつけていくだろうと予測しています。
「自社開発へと軸足を移すことで、Appleはプロセッサチップにおける技術ロードマップ(開発計画)のペースを再びコントロールし、Apple製品全体で共通のアーキテクチャを作成、デベロッパーが製品のエコシステムに適うアプリをより作成しやすく、最適化しやすくしようと試みている」
価格は1,000ドル〜
Appleやデベロッパーのみならず、消費者にとっても恩恵が大きいとチャタジー氏は指摘します。同氏はAppleシリコンチップの採用によって部品コストが下がり、結果として安価なMacデバイスが登場、幅広い市場のニーズを満たしていくとし、新たなMacシリーズの出荷台数は1,000万台〜1,500万台ほど、平均価格(Average Selling Price:ASP)は1,000ドル(約10万5,000円)からとなると予想します。
また開発から量産の工程をとっても、内製化によってTSMCなどのファウンドリとの関係が変化し、BOM(Bills Of Materials:設計から製造に至るまでの部品の見取り図)コストは75ドル(約8,000円)ほど削減される見込みです。
これらによって、Mac全体のラインナップは将来的にASPが1,400ドル(約14万7,000円)ほどとなり、競合他社よりもわずかに高い程度の価格となるため、ラインナップ拡充とともにMac部門の成長が見込めるとチャタジー氏は期待します。
Source:AppleInsider
(kihachi)
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