凸版印刷株式会社、一般社団法人良いお寺研究会、一般社団法人障がい者アート協会、国立大学法人京都大学大学院総合生存学館土佐研究室の4者は、2020年11月10日~2021年1月10日の期間、京都の大徳寺「瑞峯院」にて2つのVRオンラインアート展示会を同時開催中。
VR空間上に再現された大徳寺「瑞峯院」に、障がい者アート作品と現代アート作品を展示している。「瑞峯院」には、昭和を代表する作庭家 重森三玲氏が作庭した枯山水庭園があり、時代を超えたアート作品の共演を楽しめそうだ。
4者は同展示会を通じ、「障がい者の自立支援」「寺院の公共的役割の拡大」「アートとテクノロジーによる社会的価値創造」「企業の人財開発」を組み合わせた社会的課題解決と経済的事業活動の両立を目指すとのこと。
個性的なアート作品と出会う
ここで展示される作品は、凸版印刷と障がい者アート協会が実施した「可能性アートプロジェクト展 2020」に応募された456作品のなかから選ばれた38作品。
展示会を覗くと、1室に6枚のアートが飾られていた。各作品をクリックすると詳細が見られ、画面上の「襖絵を見る」をクリックすると作品が消えて「瑞峯院」の襖絵と住職による解説を見ることができる。
6枚の作品のなかには、Kou Kisaragiさん作の「朝日とにわとり」というカラフルで緻密な作品や、シカさん作の「星空ノスタルジア」という美しさと不思議な哀愁を感じる作品など個性的なものが多かった。
枯山水庭園のほうを見ると、5枚の作品が宙に浮いている。庭園と見事にマッチする趣をもつ有田知良さん作の「遠呂智虚ろ水」や、優しい色使いが癒やしを与えてくれそうなCanoさん作の「夢に浮かぶ黒猫ちゃん」などこちらもすばらしい作品ばかりだ。
これらの作品は画面上のボタンから購入することができる。
現代アートの「動」の魅力
実際に見てみると、「瑞峯院」の門や通路に浮かぶ作品の優雅な動きに一瞬目を奪われた。
また、ふすま絵に重なるように映し出された作品も花の美しさと儚さをダイナミックに表現したものだった。そして、枯山水にアート作品が映し出されたときの「静」と「動」のコントラストにも注目してほしい。
ちなみに、今回展示された作品は、2019年より凸版印刷と京都大学が共同研究している「凸版印刷アートイノベーション産学共同講座」の研究成果のひとつのようだ。
どちらの展示会も360°自由に見渡すことが可能。歴史や文化を感じつつアート作品を鑑賞したいひとにはぜひおすすめしたい。
可能性アートプロジェクト展 in 大徳寺 瑞峯院
Naoko Tosa展in大徳寺 瑞峯院
PR TIMES
- Original:https://techable.jp/archives/141618
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口