Apple(アップル)から新しい独自チップを搭載した3つの新デバイスが登場した。新型MacBook AirとMac miniの発表に続いて、同社は13インチのMacBook Proをアップグレードした。
米国時間11月10日のイベントでアップルは、このシステムを「M1チップができる究極の表現」と呼んだ。少なくとも、このシステムは新チップの能力の限界を押し広げているようだ。ウェブブラウジングで17時間、ビデオ再生で20時間という長いバッテリー駆動時間を実現しており、これは同社がMacBook製品で提供している最高のスペックだ。
現時点ではベンチマークの詳細は不明だが、アップルによると以前のモデルに比べてほぼ2.8倍の性能向上と、5倍高速なグラフィックスを実現するという。またMacBook Airとは違い、内部にはファンがある。Touch Barはそのままでウェブカメラも大きくは変わらないが、同社はソフトウェアベースの性能向上をアピールしている。また、マイクも強化されている。本体には2個のThunderbolt / USB 4ポートを搭載。8GBのRAMと512GBのストレージが最低構成で、それぞれ16GBと2TBにアップグレードできる。
アップルによると、前世代と比較してM1を搭載した13インチMacBook Proでは以下のことが可能になったという。
- Xcodeでのコードビルドが最大2.8倍高速になる。
- Final Cut Proでの複雑な3Dタイトルを最大5.9倍速でレンダリングできる。
- Unity Editorで複雑なゲームシーンを最大3.5倍の速さでスムーズにデザインできる。
- ML作成機能でMLタスクを最大11倍高速に実行できる。
- ニューラルエンジンの驚くべきパフォーマンスにより、djay Pro AIでリアルタイムでレコーディングからビート、インストゥルメンタル、ボーカルトラックを分離できる。
- DaVinci Resolveで、1フレームも落とさずにフルクオリティの8K ProResビデオを再生できる。
- M1チップのワットあたりの性能の向上により、1回の充電で4倍のコードをコンパイルできる。
MacBook Airと同様、MacBook Pro価格は据え置きだ。価格は1299ドル(日本では税別13万4800円)からで、予約販売は始まっており、来週には出荷が開始される。
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カテゴリー:ハードウェア
タグ:Apple、Apple Silicon、Mac、Apple Mac Event、Apple M1、MacBook Air
画像クレジット:Apple
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)