ゼロスペックは11月11日、PreAラウンドにおいて、第三者割当増資として総額約2.3億円の資金調達を発表した。引受先はENEOS、三信電気。
ゼロスペックは、灯油タンクの自動在庫&配送発注管理クラウドサービス「GoNOW」を2020年9月に正式リリース。GoNOW利用顧客が前年同期比約300%増のペースで推移していることから、さらなるサービス顧客拡大に向けシステム「GoNOW」機能追加・UI&UX改善・安全&安定性強化などに利用する。
- システム開発:「GoNOW」システム機能強化&追加を加速させるための人材採用
- 人工知能技術開発:サービス&顧客満足度(CS)向上に向けての取り組み
- 販売先拡大:15都道府県(北海道30市町村)で導入、拡大に向けての販促費
- 新規事業用の開発費用
GoNOWは、IoTスマートセンサーを一般家庭など顧客の灯油ホームタンクに設置し、タンク内の残量を在庫情報として取得。在庫情報をクラウドサービスにおいてモニタリングすることで、最適な配送タイミングを把握し、効率的な配送を可能とする。
IoTスマートセンサーは、ホームタンクの蓋との一体型を採用。タンク内の液面レベルを検知し、無線で在庫量データをクラウド環境に蓄積する。センサー本体および通信にかかるコストの低減、電池の長時間持続などに強みがあるという(特許取得済み)。
またクラウド側では、在庫量に関する情報を蓄積し、対応の緊急性などの制約条件に基づき最適な配送タイミングを把握できるモニタリングシステムを展開する。
ゼロスペックは、2018年度から北海道および東北エリアで実証実験を実施し、配送にかかる走行距離や時間の削減効果などの有用性を確認。最適な配送の実現により、顧客にタイムリーに灯油を配送するとともに、灯油配送事業者が直面している人手不足および配送経費の削減といった課題の解決が期待される。
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カテゴリー: IoT
タグ: IoT(用語)、GoNOW、資金調達(用語)、ゼロスペック、日本
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/11/11/zero-spec-5-now/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Takashi Higa