アクセルスペースは、2015年より、多数機の超小型衛星により世界のあらゆる地域を高頻度に観測する次世代の地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」の構築を推進。2018年12月の初号機GRUS-1Aに続く2回目の打ち上げとして、今回AxelGlobeを構成する4機の衛星「GRUS-1B」「1C」「1D「1E」を予定している。
アクセルスペースによると、複数の同型衛星が1度に打ち上げられるのは日本の衛星としては初という。これまで同社が開発した衛星は一品生産の専用機が中心であったため、複数機を同時に製造することは大きなチャレンジだった。今後さらに製造機数の増加が見込まれる中、今回の4機同時製造は本格的な量産に向けた第1歩であり、同社にとって非常に貴重な経験としている。
またAxelGlobeは、今回の4機のGRUSの打ち上げにより5機体制が実現。日本付近を含む中緯度地域では平均1.4日に1回、低緯度地域であっても3日に1度という高い観測頻度が達成されることになる。これによって、高い観測頻度が必要な農業利用や事故・災害時の事業継続計画(BCP)への応用など、多様な業界における衛星データ活用が本格的に可能となる。
今後さらに同社では、顧客ニーズに合わせたソリューション提案活動を積極的に推進していく。
関連記事
・衛星による毎日全地球観測インフラの実現へ、東大宇宙系スタートアップが総額25.8億円調達
・SDGs達成を目指すスタートアップのコンテスト「XTC」初の日本予選が2月26日開催、出場10社が決定