株式会社アクセルスペース(以下、アクセルスペース)は、同社が手がける超小型衛星4機の打上日を発表した。打上日は現時点で来年3月20日に設定されており、最終的な日程は今年中に確定する見込み。
初号機に続いて2回目の打ち上げ
アクセルスペースは2015年から、多数の超小型衛星による次世代の地球観測プラットフォーム「AxelGlobe」の構築を進めている。今回打ち上げられる4機の超小型衛星は同プラットフォームを構成するもので、2018年12月の初号機「GRUS-1A」に続いて2回目の打ち上げとなる。打上事業者はロシアのGK Launch Services社で、射場はカザフスタンのバイコヌール宇宙基地。4機の衛星はソユーズロケットに搭載されて打ち上げられる。
これまでアクセルスペースが開発してきた衛星は、一品生産の専用機が中心だった。そのため、今回のような複数機の同時製造は、同社にとって大きなチャレンジとなったようだ。
宇宙を「普通の場所」にするための取り組み
2008年設立のアクセルスペースが掲げるビジョンは「Space within Your Reach 〜宇宙を普通の場所に〜」というもの。同社は超小型衛星技術のパイオニアとして、宇宙データが当たり前のように用いられる世界の実現を目指している。
今回の衛星打ち上げにより、前述の「AxelGlobe」は5機体制を実現。地球の高頻度な観測が可能になり、さまざまな分野で衛星データを活用できるようになるとのことだ。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/141897
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:早川あさひ