ガジェットは、昔からギフトの良い候補だ。しかし最近では、フィットネストラッカーがユーザーの感情をモニターしたり、ドアベルが警察に密告したり(未訳記事)するから危険だ。そこでMozillaは、現在市販されていて人気ガジェットを、ユーザーのプライバシーを犯すかもしれない「気持ち悪さ」で格付けしたリストを作った。
その「Privacy not included(プライバシーは含まれない)」というリストを見ることは、いまやネット上の人権を気にする人たちの年中行事だ。2020年は特に豊作で、気持ち悪いデバイスが勢揃いしている。いまやスマートスピーカーやスマートセキュリティカメラ、スマートごみ入れなど、コンピューターとネット接続機能を持つガジェットが増えているため、リストが充実するのも当然だ。
最悪に気持ち悪いガジェットといえば、Kindleを除くAmazon(アマゾン)の製品すべてだ。それらのデバイスは大量のデータをアマゾンに送る設計になっており、Mozillaによると、それらの製品はそんなことをしてもいいほどの信頼をまだユーザーから得ていない。Facebook(フェイスブック)のPortalも、同じ理由で気持ち悪さ満点だ。
たまたま採り上げたスマートコーヒーメーカーやモレスキンのスマートノートブックが気持ち悪さの上位にランクインしているのは、それらのガジェットや、ひいては企業が集めているはずのデータに愛して、ユーザーに悪用していないという確約を行っていないためだ。スマートガジェットでは、確約をとるのは常識だ。それらの製品は基本的に気持ち悪くないかもしれないが、それを作っている企業は、その気になりさえすれば密かにユーザー情報を盗むことができるためだ。
一方、Withingsのスマートデバイスは、プライバシーとセキュリティに対する妥当なポリシーで良い点をもらっている。Ring以外のスマートドアベルも良い評価、そしてGarminのスマートウォッチもだ。
これらは、ユーザーデータの悪用や露出の可能性に基づく非公式な格付けだ。ランクの良い製品が絶対安全、とはいえない。こういうものを購入したら、直ちに設定やカスタマイズのやり方を調べて、怪しいものはすべて無効にしよう。機能はいつでも有効にできるが、いったん盗まれたデータを取り戻すことは至難のわざだ。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)