プログラミング言語Pythonを作ったGuido van Rossum(グイド・ヴァンロッサム)氏が米国時間11月12日、引退を撤回しMicrosoft(マイクロソフト)のDeveloper Divisionに加わったことを発表した。
ヴァンロッサム氏が最終に働いていたのはDropboxだった。同社に6年半在席したのち、2019年10月に引退していた。しかし明らかに、その引退を長く続けるつもりはなかったようだ。彼によると、マイクロソフトでは、Windows上だけでなく一般的に、Pythonの使用を確実に改善していくという。
マイクロソフトの広報担当者によると、特に共有すべき詳細情報はないというが、ヴァンロッサム氏がマイクロソフトに入社したことは確かだという。「彼がDeveloper Divisionの一員になったことは素晴らしいことだ。マイクロソフトはPythonのコミュニティーに貢献し、ともに成長することにコミットしており、ヴァンロッサム氏の入社は、そのコミットの反映だ」と広報担当者はいう。
オランダ出身の彼は、1989年にその後Pythonとなるものの開発を始めた。90年代半ばには彼は米国で、米国立標準技術研究所に勤めながらその言語の開発を積極的に続け、その後はさまざまな企業を転々とした。BeOpenではPythonLabsのディレクターになり、ZopeやElemental Securityにも在籍した。Dropboxに入る前は2005年から2012年までGoogleにいた。そこで彼は社内で使うコードレビューツールであるMondrianを開発し、App Engineの開発にも関わった。
引退は退屈だとわかったからマイクロソフトのDeveloper Divisionに入った。何をするのかって?候補が多すぎてひと言ではいえないね!でもPythonの使用を確実に改善していくだろう(Windowsの上だけではなくて)。ここにはオープンソースが大量にある。今後にご期待を。
現在のPythonは、最も人気のあるプログラミング言語の1つであり、AIの研究者のためのデファクトスタンダードにもなっている。
数年前なら、ヴァンロッサム氏がマイクロソフトに入るなんて考えられなかっただろう。同社のオープンソースへのアプローチは、それほど不評だった。しかしながら、いまやそれもすっかり変わり、現在のマイクロソフトは同業他社の中で最も積極的なオープンソースへの企業コントリビューターだ。それに、GitHubのオーナーでもある。ヴァンロッサム氏がマイクロソフトで何をするか、いまいちよくわからない。彼は「選択肢が多すぎる」と述べており、「ここには大量のオープンソースがある」だという。
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)