デリバリーメニューを提供したいレストランと既存飲食店のキッチンをつなぐクラウドキッチンプラットフォーム「cookpy」を提供するcookpyは11月18日、プレシリーズAラウンドにおいて、第三者割当増資として資金調達を実施したと発表した。引受先は食の未来ファンド(kemuri ventures)、コロプラネクスト、既存株主であるYJキャピタル、East Ventures。
調達した資金は、特にcookpyパートナーデリバリーブランドの開拓、cookpyクラウドキッチンのサービス・機能拡張、及び質の高いサービス提供のための人材採用に活用していく予定。
将来的には、レストランがデリバリーを起点にビジネスを初めて立ち上げる際に選ばれるプラットフォーム=飲食版のshopifyを目指し、cookpyを進化させたいという。
cookpyは、デリバリーメニューを提供したいレストランと既存飲食店のキッチンを繋ぐクラウドキッチンプラットフォーム。同サービスは、デリバリー/テイクアウトに特化し、最大限に効率化されたブランドとオペレーションの提供を通じ、稼働率の低い商業キッチンスペースを副業型デリバリーハブ転換しイートイン以外の新たな収益の創出を実現するとしている。
cookpyクラウドキッチンの導入に伴う飲食店舗樣の先行投資は不要で、設備への投資や初期費用は必要ない。同社は注文ごとに収益を上げており、飲食店舗が利益を上げている時だけ利益が出る仕組みを採用。cookpyクラウドキッチン導入飲食店舗との利害が一致していることを特徴としている。
新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、イートインの営業だけでなくキッチンを効率化してデリバリーで収益化したいというニーズが高まり、同社へのお問い合わせ数はサービスローンチした2020年5月以降で200件以上、毎月192%以上の推移で増加しているという。
特に、個店〜小・中規模のチェーン店におけるキッチン/スタッフ稼働率向上と収益化のための導入が加速しており、多くの飲食店が既存経営スタイルからの脱却と変革を迫られていることを強く実感しているとした。
また、このような背景も受け、同社はcookpyを通じて、飲食店のデリバリー/テイクアウトを起点とした「新たな収益化モデルの構築」「販売/販促チャネルのマルチチャネル化支援」「マルチチャネル化に伴うあらゆる業務のデジタル(DX)化」をさらに加速するため、資金調達を実施した。
関連記事
・B Dash Camp 2019 FallのPITCH ARENA優勝は複数のSaaSをつなぎ合わせるiPaaSのAnyFlow
カテゴリー: フードテック/a>
タグ: cookpy、ゴーストキッチン(用語)、資金調達(用語)、日本
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/11/18/cookpy/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Takashi Higa