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動画を使って保険請求の時間を80%削減するBdeo

Bdeoは、オンライン通話の要領で事故等の様子を送信し、人工知能で動画を分析することで、損害保険請求の手続きに要する時間を80%削減する。スペインで創業された、このインシュアテック企業は、2020年11月に追加で500万ユーロを調達し、さらなる躍進が期待されている。

動画を人工知能で分析する請求手続き

保険業界では請求手続きの改善が大きな課題となっている。損害保険の加入者が保険会社と連絡するのは、事故が発生したときであり、そのユーザー体験は顧客満足度に大きく影響する。

Bdeoは人工知能・深層学習の技術を活用し、保険業界にデジタル・トランスフォーメーションをもたらそうとしてきた。その対象は、保険の自動加入から請求手続きまで構想に含まれる。

同社の特徴は、画像認識の技術にある。事故が発生した際に、加入者はオンライン通話を行い、その損害の様子を動画で送信すると、Bdeoの人工知能は、自動的に請求手続きを進める仕組みだ。

不正請求を防ぐと共に、処理にかかる時間を80%、そして、手続きにかかわるコストの7割が削減できるのが利点とされる。また、保険加入者にとっても顧客満足度が大きく向上した。

拡大する欧州のインシュアテック

2017年の創業後、同社はベンチャーキャピタルから100万ユーロの資金を調達した。加えて、2020年11月には、さらに、500万ユーロの投資を得て、製品開発と欧州内での事業拡大を目指している。

保険業界にテクノロジーを導入する動きは、インシュアテックと呼ばれ、大きなトレンドとなってきた。2019年だけでも、欧州のインシュアテック企業には8億ユーロが投資されているという調査がある。デジタル化の促進によって、業務の効率化が大きく進もうとしているのだ。

Bdeo

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