サイトアイコン IT NEWS

山で街で高機能を実感!アウトドアブランドのシェルアウター5選

【2020FW アウトドアブランドの最新アウター②】

「雨を防ぐ」「湿気は逃す」という相反する機能性を追求し、進化してきたシェルジャケット。オイルドクロス、ロクヨン、2.5レイヤー素材とアウトドアウエアの中で最もそのスペックと進化を実感しやすいウエアのひとつです。

アウトドアフィールドという過酷な環境下でも快適に過ごすことを追求したウエアだけに、各ブランドの特色がわかりやすいのも特徴で、最近では独自開発の素材を使ったシェルジャケットが数多く発売されています。

70年代のヘビーディーティブームから進化を遂げ、今ではタウンユースのファッションアイテムとしても定着しています。また1年の中で長い期間使えるアウターだけに、マストハブでもあります。

そんなシェルアウターのオススメモデルを5つ紹介します。
 

■ミレーの人気モデルがさらに暖かく冬仕様に

ミレー
「ティフォン 50000 ウォーム ストレッチ ジャケット」(3万1900円)

ミレーのアイコン的シリーズである「ティフォン50000」。特徴は独自開発による高い防水透湿性と快適な着心地を両立させた素材です。

登山に必要とされる耐水圧20000mm以上で、さらに耐久撥水加工が施されています。また独自に開発した7ミクロンの極薄メンブレン“DRYEDGE TYPHON 50000”は、50000g/㎡/24hという最高度の透湿性を誇り、天候に関わらず衣服内を常に快適にしてくれます。

さらに適度なストレッチ性もあり、快適な着心地を実現。フロントには防水仕様のダブルファスナーを採用し、下だけ開けて、通気性を上げたり歩行の邪魔にならないようにすることも可能です。

裏地には起毛トリコット素材を使い、耐久性と保温性を高めています。またスマホを収納できるポケットも装備。3レイヤー素材なので突然の雨からもスマホを保護してくれます。丸めてコードロックでフードの中に引っ掛けるパッカブル仕様もこのシリーズの特徴です。カラーはハニーマスタード、ブラックナイト、サフィール、ファイアの4色展開です。

>> ミレー

 

■気候に合わせて使い分けられ高機能な3WAY

L.L.ビーン
「メンズ トレイル・モデル・ウォータープルーフ 3 イン 1 ジャケット」(3万5200円)

1912年、メイン州フリーポートにレオン・レオンウッド・ビーンによって設立されたL.L.Bean。ビーンブーツやトートバッグなど時代に左右されない多くの名作を生み出したアウトドアブランドで、近年は旧タグを復活させたりと注目度の高まっています。

今回紹介するのは、人気の「トレイル・モデル・レイン・ジャケット」と、温かく耐水性のある「インナー・ジャケット」を組み合わせた、2枚で3通りで着られるシェルジャケット。

アウターである「トレイル・モデル・レイン・ジャケット」の裏面に、防水透湿素材“TEK2.5”を接着することで、軽さと通気性を確保しつつ、耐久性をアップ。また、面ファスナー付きの袖口やフルレングスのストーム・フラップが、冷たい雨や風の侵入を防いでくれます。2トーンのレトロな配色は街でも着たくなるデザインですよね。

「インナー・ジャケット」は再生ポリエステル70%、ポリエステル30%の保温素材“プリマロフトシルバー”を使用した中綿ジャケットで、内側に取り付け可能。裾は調節が可能なドローコード付きになっていて、袖は伸縮素材で着脱しやすく冷気も通さず、単体でも使えるスペックです。ブラック、ブルー、グレー×オレンジ、ブラック×グリーンの4色展開です。

>> L.L.Bean

 

■本格アウトドアスペックを落とし込んだトラベルライン

ポートニック
「CAW Jacket」(7万1500円)

チェコの自社ファクトリーから世界展開しているアウトドアブランド、Tilak(ティラック)と、高機能素材を用いたデザインの評価が高い同じくチェコのファッションブランド、ACRONYM(アクロニウム)によるトラベルラインが、2013年にスタートしたPOUTNIK(ポートニック)。

この「CAWジャケット」は、しなやかで軽く薄く透湿性の高い“GORE-TEX Active”を使ったM-65フィールドジャケットの雰囲気を持つシェルジャケットです。生地がしなやかなため街でも大げさになりすぎず、バッグに収納しても軽量で持ち運びやすい仕様に。ACRONYMのフィルターを通した“街”を意識したデザインと、Tilakの過酷な状況下での機能性が反映された高機能アウターになっています。

デザインのアクセントにもなっている左右のチェストフラップポケットが特徴で、その下には左側のみファスナー式のナポレオンポケットを配置。左右のハンドポケットと合わせると計5つのポケットと収納力は抜群。フードはTilakではおなじみのスタンドカラーに収納するタイプになっています。カラーはEbonyGrayのみです。

>> POUTNIK

 

■本格アウトドアブランドの高機能ジャケット

カリマー
「ウィンパー ストレッチ ジャケット」(4万6200円)

karrimor(カリマー)の中でもアウトドアフィールドをターゲットとし、冒険・探究のために開発されているエクスプローラーライン。遠征登山からトレッキングやハイキングまで、登山全般に対応するギアやウエアが特徴のシリーズです。

同シリーズの「ウィンパー ストレッチ ジャケット」は、オリジナル防水透湿素材“WTX”にストレッチ性が加わったオールラウンド型の山岳ジャケット。衣服内の蒸れをより効率的に軽減できるベンチレーションポケットを左右の身頃に備えています。また内側には、貴重品を入れておくのに便利なキュリティーポケットが付いています。シンプルでスタイリッシュなデザインとすっきりとしたシルエットで、街でも着たくなるオシャレさが魅力です。

また、ワンアクションでフードを調整できるコードがポケット内に付いていて、手を上げなくてもフードを調整可能になっています。襟の内側には、肌触りの良い起毛生地が付けられているので、長時間の着用も快適です。カラーはイエロー、ロイヤルブルー、ブラックの3色展開です。

>> karrimor

 

■完全天然有機繊維で作られたエシカルなジャケット

クレッタールムーセン
「Einride Jacket M's(エイナリーダ ジャケット)」(8万1400円)

スウェーデン生まれのアウトドアブランド、KLATTERMUSEN(クレッタールムーセン)からは、オーガニックコットンのシェルジャケットが登場。

一般的にシェルアウターで使われることの多いナイロンではなく、オーガニックコットンを高密度に織り上げた“Etaproof(エタプルーフ)“という生地を使用。湿気を含むと膨張するため、通気性を損なわずに外部からの雨風の侵入を防ぎ、ジャケット内部の湿度を放出してくれます。耐久性の必要な袖などは“デュラコート”で補強。サイクリングやハイキングなどのスポーツ時にも使える、高機能で環境への配慮がなされた1着になっています。

独特の裁断による運動性とタイトめなフィット感も魅力で、フロントはダブルファスナーは少し斜めになっていて、デザインのアクセントに。実はこの角度、顎への摩擦を防ぐクレッタールムーセンらしいデザインでもあるんです。カラーはチャコール、Burnt Russetの2色展開です。

>> KLATTERMUSEN

 

>>【特集】2020FW アウトドアブランドの最新アウター

<取材・文/宇田川雄一 写真/野町修平(APT)>

宇田川雄一|スタイリスト。大学卒業後、アシスタントを経て2008年フリーに。モノ誌やWeb媒体を中心に、広告、PVなど幅広く活動。メンズのビジネススタイルを得意とし、雑貨、インテリアなどライフスタイル全般にわたってスタイリングしてきた経験を生かし、執筆も行っている。

 

 

【関連記事】

◆冬キャンプの焚き火のお供に!アウトドアブランドの難燃アウター5選
◆人気アウトドアブランドの最旬アウター5選
◆すべて税込2万円以下!お値打ちアウター17選【冬こそ安くて良いモノ】

モバイルバージョンを終了