Tesla(テスラ)株の急騰により、同社の時価総額は年初から5倍の5150億ドル(約53兆7900億円)以上にまで上昇した。
伝統的に不安定なテスラの株式は、激しい値動きを続けてきている。しかし2020年3月に最安値を記録して以来、同社の株価は上昇基調にあり、8月にはそれが加速した。テスラの株価は朝の取引で4.6%上昇して545.62ドルとなり、CEOのElon Musk(イーロン・マスク)氏をBloombergの億万長者指数の上位に押し上げた。米国時間11月25日の時点でマスク氏の純資産は72億4000万ドル(約7600億円)上昇し、1280億ドル(約13兆3700億円)以上になった。世界一の富豪になるためには、Amazon(アマゾン)のJeff Bezos(ジェフ・ベゾス)氏だけがその道を阻んでいる。
テスラの株価は12月にS&P500指数に追加されるという先週のニュースにより、先週から上昇している。11月20日以降、テスラの時価総額は520億ドル(約5兆4300億円)以上増加しており、これはFord Motor(フォード・モーター)社の時価総額の1.5倍近くに相当する。
S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは米国時間11月16日、テスラが12月21日の取引開始前に正式にベンチマークインデックスに加わることを発表し、同社をApple(アップル)、Berkshire Hathaway(バークシャー・ハサウェイ)、Microsoft(マイクロソフト)などの有力企業と同じカテゴリーに入れた。
テスラがS&P 500に加わると、ベンチマークの中で最も価値のある企業の1つとなるだろう。S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスは浮動株調整後の時価総額を一度に追加するか、2トランシェで追加するかを検討している。
テスラのS&P 500銘柄への追加は、単なる象徴的な意味で終わらない。S&P 500に加わることで、インデックスファンドを保持する投資家は株式の購入を余儀なくされるため、実質的な財務上のメリットがある。株価はすでに急騰しているため、投資家はテスラのために他の銘柄を売らなければならなくなる。
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)