TikTok(ティックトック)は米国時間11月24日、光過敏性てんかんの人が発作の引き金となる動画を自動的にスキップできるようにする新機能を導入すると発表(TikTokリリース)した。
「Skip All(すべてスキップ)」オプションは今後数週間の間にすべてのユーザーに導入される予定で、TikTokがビデオに光の点滅や特定の視覚パターンなど、光過敏性てんかん患者に有害な効果が含まれている場合、自動的にクリエイターに警告を出し始めてから数カ月が経過している。そのような動画をアップロードすると、TikTokは自動的に警告画面を表示するようになった。
ユーザーがSkip Allオプションをオンにすると、TikTokが潜在的なトリガーとして特定した動画は表示されなくなる。
TikTokが相談した組織のうちの1つであるEpilepsy Foundationによると、世界中で約6500万人がこの病気にかかっているという。
YouTubeやFacebook(フェイスブック)といったソーシャルメディアプラットフォーム(BBC News記事)では、潜在的な光過敏性てんかんを誘因するコンテンツを表示する前に警告を出すよう提唱しているが、この作業はほとんどの場合、個々のクリエイターに委ねられる。たとえば動画でライトが点滅している場合、動画の冒頭や説明文にそのことが示されることがある。しかし、すべてのクリエイターが光過敏性てんかんやその誘因に気づいているわけではない。
さらにネット上の荒らしは、有害なコンテンツを意図的に掲載し、特にてんかんに関連するキーワードでタグ付けすることもある。TikTokとともに活動していた別の組織Epilepsy Societyは、悪意のある投稿(Epilepsy Societyリリース)を英国のOnline Harms法案の対象にするよう求めている。
TikTokの発表とともに発表された声明の中で、Epilepsy Socieの渉外部門の責任者代理であるNicola Swanborough(ニコラ・スワンボロー)氏は、「ソーシャルメディアは多くのてんかん患者にとって生命線となり、世界中の他のてんかん患者とつながることができます」と述べ、同組織は「他のプラットフォームもTikTokの先例にならって、さらなる包括性を保証することを望みます」と述べた。
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(翻訳:塚本直樹 / Twitter)