6カ月足らずで会員ベースを倍増させた米国のチャレンジャーバンクCurrent(カレント)は米国時間11月24日、Tiger Global ManagementがリードするシリーズCラウンドで1億3100万ドル(約137億円)を調達したと発表した(Currentリリース)。本ラウンドによりCurrentの累計調達額は1億8000万ドル(約188億円)となり、バリュエーションは7億5000万ドル(約784億円)を超えた。
シリーズCラウンドには新規投資家のSapphire VenturesとAvenirも参加した。そしてFoundation Capital、Wellington Management Company、QEDなどの既存投資家も戻ってきた。
Currentは親が管理するティーンエイジャーのためのデビットカードとして始まった(未訳記事)。しかし2019年、同じバンキングテクノロジーを使って個人当座預金口座の提供も始めた。このサービスは現在、多くのモバイルバンキングアプリと競合する。これらのアプリは無料の借越、最低預金残高不要、迅速な振り込み、即時の支出通知、バンキング分析、スマホカメラを使った小切手入金、その他チャレンジャーバンクにとっていまやスタンダードとなっている基本的な機能を提供している。
2020年8月にCurrentは競合他社との差異化を図るためにポイントプログラムを導入した。2020年11月、競合相手にGoogle Payも加わった。
Currentが昨秋シリーズBラウンドを調達したとき、同社には50万超の口座があった。今日では会員数は200万人超だという。売上高も成長していて、前年比で500%増だと同社は11月24日明らかにした。
「Currentが提供するのに比類なく適している最高クラスのモバイルソリューションで安価なバンキングにアクセスしたいという明らかな需要を目にしてきました」とCurrentの創業者でCEOのStuart Sopp(スチュアート・ソップ)氏は資金調達に関する声明文で述べた。「当社は、毎月の給料を使い切るような生活をしている何百万という勤勉な米国人、そして従来の銀行で満足にサービスを受けられていない人の財政状況を改善するプロダクトの開発に取り組んでいます。新たに調達した資金で当社は引き続き、会員がより迅速にお金を確保したり、賢く消費したり、経済の不平等を縮めたりするためのミッションや成長、イノベーションを広げることができます」と付け加えた。
調達した資金はCurrentのモバイルバンキング商品のさらなる開発と拡大に使われると同社は話している。
カテゴリー:フィンテック
タグ:Current、資金調達
画像クレジット:Current
[原文へ]
(翻訳:Mizoguchi)