近年、スマートフォンの普及や塾や学校などでのICT活用など、デジタルデバイスに触れる機会が増えた子どもは多いだろう。くわえて最近は、新型コロナウイルスの影響で外出を控える傾向にあり、そのぶんデジタルデバイスに触れる時間は延びているのではないだろうか。
そこで懸念されるのが、視力低下や姿勢の悪化などだ。ちなみに、文部科学省の2019年度の「学校保健統計調査」によると、裸眼視力1.0未満の児童・生徒数が小学生から高校で過去最多となったという。
そんななかクリア電子株式会社は、デジタルデバイスに触れる子どもの姿勢や部屋の明るさなどを検知・分析できるウエアラブルデバイス「Ai/Glasses」の予約販売を11月18日より開始した。
メガネの振動やブザーで注意喚起!
子どもの姿勢が悪くなると振動ブザーで注意をうながし、正しい姿勢をキープできるようサポートするという仕組みだ。
また、高性能レンジセンサーにより目と画面などの距離を測定することで、画面に近づきすぎた場合に振動で注意喚起するという機能もある。
さらに、広範囲の光を感知するセンサーが勉強や読書をしているときの光の強さを分析し、最適な部屋の明るさを知らせてくれる機能も搭載。そして、ブルーライトカットを施したレンズで、目の健康を守っていくという。
アプリとの連動
仕組みとしては、計測データをマイクロCPUがAI処理し、各種データをBluetoothを通じてスマートフォンの専用アプリに転送するというものだ。
また、アプリからデジタルデバイスを使用する時間の設定も可能。制限時間を超えてデジタルデバイスを利用している場合もメガネの振動で知らせるとのこと。
桃山学院大学名誉教授の髙橋 ひとみ氏は、視力低下は「見えにくい」ことによる学習意欲低減にもつながるとし、視力低下につながる行動を防ぐ機能がある「Ai/Glasses」は、子どもの将来の可能性を守るこれまでにない製品だと評価している。
- Original:https://techable.jp/archives/142852
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口