世界のさまざまなメーカーが自律的に飛行する航空機の開発を手掛けている中で、この分野で先端をいく中国のEHangがこのほど韓国でテストフライトを実施した。輸送、観光、緊急医療分野での実用化につなげたい考えだ。
用途を変えてテスト
今回の3つのフライトは、あえてそれぞれに用途を異なるものにしている。まずソウルでのフライトは空飛ぶタクシーとしての活用を想定し、金融機関やメディアなどのオフィスが立ち並ぶ汝矣島の上空を飛んだ。
それから大邱では消防・医療機器の輸送フライトを、済州島では観光フライトを実施した。
航続時間は21分
EHang 216は16のローターを搭載し、最高速度は時速130キロ。フル充電での飛行タイムは21分だ。大量・長距離輸送はできないが、交通渋滞が日常茶飯事となっている都市部においては特に迅速かつピンポイントの輸送手段となり得る。
EHangは韓国以外に米国や欧州、そしてお膝元の中国でもテストフライトを実施している。無人航空機で移動したり物を運んだりする光景が日常になる日はそう遠くないのかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/142935
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:mizoguchi