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作業レベルが大幅アップするステップアップ“電動”工具7選【グッとくる工具2020冬】

【特集】グッとくる工具2020冬

すでにDIYを楽しんでいる人は、こちらのツールでさらなる大作にチャレンジしてみて欲しい。前回(>> コレさえあればだいたいOK!入門電動ツール6選【グッとくる工具2020冬】 )に続き、ステップアップにふさわしい7つの電動工具をDIY通のカメラマン・阪口克さんにチョイスしてもらった。これらがあれば家を建てるのも夢じゃない!?

 

■入門工具では難しかった作業を簡単に

DIYが趣味になると、次から次へと新しいアイデアが浮かび、アレもコレもと創作の欲求が湧き出てくるもの。それを実現してくれるのがステップアップ工具です。入門工具だけでは難しく大変だった作業も、より簡単により美しく実現できるようになるんです。

例えば、ウッドデッキの大量の床材切断。電動丸ノコでは膨大な手間と時間がかかっていたのが、スライド丸ノコを使えばあっという間に終わります。最近の電動工具の進歩は目覚ましく、かつてはプロの現場でなければ見なかったような工具もDIYで使えるようになりました。高価なエアコンプレッサーが必要だったタッカーにバッテリータイプが登場したのは衝撃でしたし、敷居の高かったエンジンチェンソーによる丸太の工作も、電動ならお手軽です。

そして最近の注目は家庭用コンセントで十分なパワーを発揮する溶接機。自宅で金属を溶接できるなんて数年前では夢のような話です。これらのステップアップ工具を駆使すれば、ガレージだって小屋だって、なんでも実現できちゃいますよ!

■卓上スライド丸ノコ

台座にアームで連結された丸ノコを材に向けスライドさせ切断する工具。丸ノコはアームに沿って直線的に動くので正確な切断が可能。同寸法に大量の材を切断するのが得意。

1. コンパクトボディで高精度かつスピーディな切断を実現

ハイコーキ
「マルチボルトコードレス 卓上スライド丸ノコC3606DRB」(15万6750円 バッテリー・急速充電器付属)

機動性の良いバッテリー式165クラスで、初の八寸幅(245mm)材の切断を実現。トリプルボールベアリングが採用され、丸ノコの動きが軽く大量の材木も楽々切断できる。ヘッドが左右どちらにも倒れるので斜め切りにも便利。

 

■トリマー

先端に取り付けたビットを高速回転させ、材木を切削加工する道具。ビットを交換することで、溝掘り、面取り、装飾など様々な作業が可能。家具などの製作時に大活躍する。

2. 多彩なビット交換で家具DIYの世界が広がる

リョービ
「トリマー MTR-42」(1万7050円)

扱いやすい入門機で、切込み深さを任意の位置に微調節できるネジ式を採用。長尺ものの面取りや溝掘りの直線加工、円切り加工に便利なストレートガイドも備えている。片口スパナ、超硬ストレートビットも付属。

 

■マルチツール

交換可能なブレードを高速振動させ、切断、研削、剥離など、その名のとおり1台でさまざまな作業を行う。安全性が高く、日常の住宅メンテナンスなど活躍の場は多い。

 

3. 42種類の先端ブレード(別売)で多彩な作業をこなす

マキタ
「マルチツール TM51DRG」(6万4350円 バッテリー・充電器付属)

瞬く間にプロの世界で広がったマルチツール。一台で多彩な作業が可能なこの工具は、今後一家に一台の時代が来るかも。壁の穴あけやタイル目地の研磨、劣化したモルタルの剥離など、リフォーム系DIYに大活躍間違いなし。

 

■電動カンナ

大工さんを象徴する道具のひとつ、カンナ。シャッと表面をひと撫ですれば美しく滑らかな手触りに。そんな熟練の技が必要な仕上がりも、電動カンナがあれば簡単に再現できる。

4. パワフルモーターでスピーディに切削

ハイコーキ
「コードレスカンナ P18DSL」(6万6880円 バッテリー・急速充電器付属)

切削深度は最大2mmと深く、強力モーターが実現したクラストップの刃物回転数と合わせ、作業効率が抜群に良い。初心者は不用意に刃を木材に接触させ傷つけることが多いが、本体を持ち上げるとスタンドが出る仕掛けがあり安心。

 

■電動チェンソー

丸太の加工に必須の工具がチェンソー。しかしエンジンは管理が難しく騒音も心配。そんな人にオススメなのが電動式。高性能モーターでパワフルに丸太を切断できる。

5. エンジンチェンソーに匹敵するパワーを持つ

STIHL
「バッテリチェンソー MSA 220 C-B」(8万7780円 バッテリー・充電器付属)

丸太を使ったDIYや薪作りに活躍するチェンソー。バッテリー式ならメンテも簡単で気軽に使える。最新の電子制御モーターで、硬い木でもグイグイ切り込んでいける。ただしエンジン式同様、安全にはしっかり配慮して使用したい。

 

■電動タッカ

タッカとは建築や木工の現場で使うホッチキス。脚の長い針で防水紙や布、革を木材に固定する。従来は手動式やエア式しかなかったが、ついに手軽な電動タイプが登場した。

6. 高容量バッテリと強力モータでリズミカルに打ち込める

マックス
「充電式タッカTJ-25/10J-BC/1850A」(8万6680円 バッテリー付属)

小屋の防水紙施工や家具の布張りなど意外と出番の多い工具。しかし手動で綺麗に打つのは難しく握力も必要。エア式は敷居が高過ぎるが、電動タイプなら気軽に施工可能。強力モーターがバシッと打込んでくれて気持ち良い。

 

■半自動ノンガス溶接機

金属を溶かし接着する溶接機には数タイプあり、その中でDIYに向いているのが、ガスボンベが不要なノンガス溶接機。200V用が主流だが100Vで使用可能なモデルも増えている。

7. 家庭用コンセントで厚さ5mmの鉄も溶接

スズキッド
「半自動ノンガス溶接機 SBD-80Buddy」(3万2800円)

溶接機大手のスズキッドが、 DIYer向けにリリース。家庭用100Vのコンセントからでも高いパフォーマンスが発揮できるよう設計されており、厚さ3.2mmの鉄も溶接可能。安全面にも配慮されており、溶接入門に最適の1台。

>> 【特集】グッとくる工具2020冬

※2020年11月6日発売「GoodsPress」12月号掲載記事をもとに構成しています

(文/阪口克)

 

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