凸版印刷株式会社は、空間に溶け込みつつさまざまな情報を表示する壁面デジタルサイネージ「インフォウォール」を2019年度より提供中。
同製品は、今年の7月にオンライン開催された「Super City/Smart City OSAKA2020~未来都市のスマート化EXPO&カンファレンス~」に出展された。
そんな「インフォウォール」の新モデルが登場。フルカラー表示が可能になったり、表示できる情報の幅が広がったりと初代モデルの魅力を残しつつ機能を拡張した製品となっている。
役立つ情報発信! オフ時はさりげなく
「インフォウォール」は、同社が展開する「トッパンIoT建材」シリーズのひとつとして開発された。圧力センサーを搭載し位置検出ができる床材「ロケーションフロア」や、体組成計によりさりげなく身体情報を取得できる床材「ステルスヘルスメーター」などと同じく、建装材とIoT機器を組み合わせることで居住者の見守りなどの社会課題解決に貢献する新しい建装材として提供されている。
同製品の特徴は、ディスプレイと化粧シートを組み合わせることで「サイネージ感」を抑えつつ、さまざまな情報を表示できるという点。また、使用していないときは木目の壁などとして空間に馴染むというのもポイントだ。
初代モデルでは、ネットワーク経由でクラウドサーバから取得した家族のスケジュール・メッセージや天気などの地域情報が表示できた。
これにより、住空間でのコミュニケーションを促進したり、家族のスケジュールを共有したりと生活スタイルに変化をもたらすことができるという。
新モデルの機能は?
また、表示できる情報の種類も増加。初代モデルで表示できた情報はもちろん、SNSや店舗・医療機関などの混雑状況を可視化する同社のサービス「nomachi」の表示も可能となった。
このような機能拡張は、透過性を改良した化粧シートにより視認性が向上した結果だという。
初代モデルは主に住空間での効果的な情報伝達を実現する製品として提供されてきたが、新モデルは提供できる情報コンテンツの幅やフルカラーによる高い訴求性により店舗やオフィスなどにも提供予定。シートのデザインのラインナップが豊富なため、設置する場所の空間デザインに合わせて選択できるのもポイントだろう。
なお、新モデルは12月2日~4日に東京ビッグサイトで開催される「第5回[高性能]建材・住設 EXPO 2020」に出展している。
- Original:https://techable.jp/archives/143614
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口