マネーツリー株式会社は、京都大学経済研究所の宇南山研究室による家計収支調査において、金融データプラットフォーム「Moneytree LINK」が採用されたことを発表。同調査は、学術的なプロジェクト「RICH(Realtime Income and Consumption of Households)」の一環として今月1日に始まった。
家計収支に関する新たなデータを構築
今回の調査は、資産管理アプリ「Moneytree」のユーザーの中で、Webサイトから申し込みがあった協力者のみを対象に実施。「Moneytree LINK」を活用し、調査対象者の家計収支情報を自動で把握する。現在は協力者を募集中で、参加状況に応じた謝礼も用意されている。具体的な参加手順などは、「RICH」のWebサイトにて確認可能だ。
日本では初めての試み
「家計収支」は現在の日本経済を考える上で重要なデータのひとつとされるが、家計簿を用いた従来の調査方法には課題もあった。具体的には、調査の負担の大きさや、報告漏れの多さなどが挙げられる。
そのような課題の解決につながる今回の調査では、個人の同意を得た上で、銀行口座の出入金やクレジットカードの利用履歴などを自動で収集。家計簿やアンケートによる従来の公的統計の限界に挑戦し、新たな金融データの構築を目指す。
なお、資産管理アプリの技術が学術的に利用されるのは、日本では初めての試みとなるようだ。今後の展開に期待がかかる。
(文・早川あさひ)
- Original:https://techable.jp/archives/143641
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
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