「Wonder Woman 1984(ワンダーウーマン 1984)」がHBO Max(未訳記事)と一部米国映画館で同時公開、という2020年11月のニュースに続いて、Warner Bros.(ワーナー・ブラザース)と親会社のWarnerMedia(ワーナーメディア)は、2021年に予定されている全劇場作品でも同じ戦略を取ることを発表した。
対象となる作品は、「Godzilla vs. Kong(ゴジラVSコング)」「Mortal Kombat(モータルコンバット)」「In the Heights(イン・ザ・ハイツ)」「Space Jam: A New Legacy(スペース・ジャム ア・ニュー・レガシー)」「The Suicide Squad(スーサイド・スクワッド)」「Dune(デューン 砂の惑星)」、「The Sopranos(ザ・ソプラノズ 哀愁のマフィア)」の前日譚「The Many Saints of Newark」、そして「The Matrix 4(マトリックス4)」など(WarnerMediaの発表には公開日は変更される可能性があるという注意書きがあり、今日の発表にない作品も移動されるかもしれない)。
これらの映画はHBO Maxの4K Ultra HDおよびHDRモードで、1カ月間追加料金なしで視聴できる。
2020年、ハリウッドのスタジオは大規模なの映画館閉鎖を受け、一部の作品を劇場に先立ちストリーミングで公開した。これもWarner Bros.作品である「Tenet(TENET テネット)」の期待はずれの興行結果は、延期をさらに後押し(未訳記事)した。しかし、パンデミックの終わりが見えないいま、永遠に延期するわけにはいかないという認識が映画関係者の間に高まっている。
たとえばUnversal(ユニバーサル映画)は、AMC(Variety記事)およびその他の主要チェーンとの間で、作品を劇場公開からわずか3週間後にオンデマンドプレミアムビデオで放映し、収益を劇場パートナーと分配することですでに合意している。
しかしWarnerMediaの発表は、それよりもいっそう劇的な方針転換のようであり、今回は2021年のみだが、これは長期的に劇場の独占公開期間を変更する可能性を示唆しているかもしれない。
Hulu(フールー)CEOのJason Kilar(ジェイソン・キラール)氏がWarnerMediaのCEO(未訳記事)として4月に就任(そしてが続いた)したことが、ストリーミングを同社の計画の中心に据えるきっかけだったと思われる。ちなみに就任後、複数回のレイオフ(Los Angeles Times記事)が続いた。
キラール氏は声明で次のように語っている。
2021年における映画鑑賞の見通しとあらゆる可能性を検討した結果、WarnerMediaの映画事業を今後1年間進めていく上で、これが最善の方法であるという結論に達しました。さらに重要なのは、私たちが1年を通じて17本の素晴らしい作品を届け、どうやってそれを見るかの選択を消費者に委ねる計画だということです。私たちのコンテンツは極めて価値の高いものですが、誰にも観られることなく倉庫に眠っていては意味がありません。この方法が私たちのファンを喜ばせ、劇場と映像製作者を支え、HBO Max体験を拡大する、全員にとっての価値を生み出すものだと信じています。
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(翻訳:Nob Takahashi / facebook)