2019年、AWSはAPN Global Startup Programを立ち上げた。このプログラムは、AWSの技術に深く関わる中期から後期にかけてのスタートアップのインキュベーターに対するAWSからの答えのようなものだ。2020年に同社はその拡大のため、米国時間12月3日、AWS re:InventのPartnerキーノートでこのプログラムのアップデートを発表した。
スタートアップがこのネットワークの会員になるためには2500ドル(約26万円)を支払う必要があるが、AWSのGlobal Partner Organizationを率いるDoug Yeum(ダグ・ユム)氏によると、その料金は実質的には返金され、また参加者は多くの利益を得ることができるという。
「APNの年会費は2500ドルだが、この招待制のAPN Global Startup Programに参加したスタートアップはその料金を実質的に取り戻すことができ、資金調達などに関する良質なリソースに無料でアクセスできる。また、会員になればプログラムのパートナーである経営者たちや、共同販売のスペシャリストのリソースにアクセスすることもできます」とユム氏はTechCrunchに語ってくれた。
それらの利点はかなり実質性があり、AWSの直接的な知識がありスタートアップと仕事をしたことのあるプログラムマネージャーと一緒に「ホワイトグローブプログラム」に参加することも可能だ。さらに参加者はISVプログラムに参加して、これらのベンダーたちとより直接的に協働して売上をアップし、またデータ交換サービスにアクセスしてサードパーティのデータをAWSのクラウドへ移したりできる。
ほかにも、彼らは新しくできたAI/ML Accelerationプログラムに応募できる。AWSの説明によるとそれは「5000ドル(約52万円)分のAWSのクレジットが含まれ、AWS上で実験ができる。スタートアップはAWSのAI / MLツールを探求でき、自分のプロジェクトにとって最適で低リスクの技術を見つけられる」。
そしてAPNの会員はAWS Marketplaceに無料でアクセスでき、最初の5つの提供物に関しては出品料金が要らない。一部の参加者はAWSの営業にアクセスして、大企業の力を借りて、スタートアップの売上に勢いを付けることもできる。
このプログラムには、応募ができるだけでなく、同社が目をつけた個々のスタートアップがリクルートされることもある。これについて、ユム氏は「AWSの上に構築されている中期から後期のスタートアップを、その人気や市場性等に基づいて、先取り的に招待することもある。このネットワークでお互いに協力し合っているエンタープライズ顧客たちが、興味深いユースケースを目にすることもあるだろう」と説明する。
現在このプログラムには、HashiCorpやLogz.io、Snapdocsなどが参加している。関心のあるスタートアップはAPN Global Startupのウェブサイトで応募できる。
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画像クレジット:Rachael Jones
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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa)