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Stripeが銀行の機能をSaaSとして提供する埋め込み型金融サービス「Stripe Treasury」発表

フィンテックスタートアップのStripeが、Stripe Treasuryという意欲的な新製品を発表した。同社が銀行とパートナーして、銀行の機能をAPIからSaaSとして提供するいわばBanking-as-a-Service、つまりStripeのクライアントが銀行口座を顧客に提供できるというものだ。このサービスは現在のところ、招待制のみとなっている。

この新しいサービスは、埋め込み型金融(embedded finance)と呼ばれる大きなトレンドの一環だ。これまで、ユーザーが現在使っているサービス(eコマースなど)と銀行サービスはそれぞれ別だったが、埋め込み型金融ではエンドユーザーが使っているサービスの中で金融サービスも提供する。

Wiseのように、企業向けの埋め込み型銀行プロダクトを作っているところもある。Stripeは、既存のユーザーベースを利用して、Stripe Treasuryを新しい銀行サービスプロダクトとして使うよう説得できる。

たとえばShopifyは、Stripe Treasuryを使ってShopify Balanceを実装する。Shopifyのマーチャントが、お金を置いたり、請求を払ったり、お金を使ったりを自分のShopifyアカウントからしたければ、銀行口座をShopify Balanceに直接開ける。これまでのように自分の銀行口座にアクセスしなくてもよい。それを楽屋裏で可能にするのが、Stripe Treasuryだ。

ただし、Stripeが銀行になるのではない。同社は以前と同じく、インフラストラクチャと決済にフォーカスしている。そして米国ではEvolve BankやGoldman Sachs(ゴールドマン・サックス)のような銀行と協力する。またCitibankやBarclaysと提携して、ほかの国でもStripe Treasuryを立ち上げる予定だ。

Stripeは、あらゆるものをAPIの呼び出しに換える。APIは、簡単な命令でサードパーティのサービスと対話するためのプログラミングインタフェイスだ。たとえばデベロッパーは、StripeのAPIを呼び出してStripe Treasuryを利用し、銀行口座を直接開くことができる。

お金の移動や支払いもAPIを呼び出してできる。Stripe Issuingと組み合わせると、バーチャルやフィジカルのカードを発行して、それを銀行口座に接続できる。Stripeは徐々に、決済チェーンのより大きな部分をカバーするプロダクトを作っている。

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カテゴリー:フィンテック
タグ:StripeAPI

画像クレジット:Stripe

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(翻訳:iwatani、a.k.a. hiwa

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