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Teslaが従業員の多様性についてのレポートを初公表、管理職のほとんどが白人男性

Tesla(テスラ)の管理職は白人と男性に偏っており、そうした役割を担う黒人はわずか4%にすぎない。米国時間12月4日に公表された同社初のダイバーシティインクルージョンレポートで明らかになった。

カリフォルニア州、ネバダ州、そしてニューヨーク州に工場を抱える同社の全従業員には女性、黒人、ヒスパニック系、アジア系の従業員が含まれることがレポートで示されている。全従業員の60%が黒人、ヒスパニック系、アジア系、ネイティブアメリカン(先住民)、パシフィックアイランダー(太平洋諸島系)で構成される。しかし従業員の大半は男性でその割合は79%だ。管理職における男性の割合は83%にのぼる。また、管理職の59%が白人だ。

同社の米国従業員の統計は以下の通りだ。

Teslaは少数民族の従業員の保持について詳細は明らかにしなかった。そうした情報では同社のカルチャーについて、また同社のインクルージョンに関する取り組みが成功しているかどうかについて知見が得られる。レポートではまた、従業員のうち何人が身体障害を持っているのかについても示されなかった。TeslaはLGBTQ従業員がサポートを受けていると言及しているが、何人のLGBTQが雇用されているのか、そして何人が管理職にあるか詳細は示されていない。

同社は数字を改善するために「取り組まなければならない」ことがあるとの認識を示した。

「女性はテック業界や自動車産業において歴史的に過小評価されていて、この点ですべきことがあると認識しています」と同社はレポートの中で述べた。同社は女性へのコンタクトを増やし、雇用と保持を支えるインクルーシブなカルチャーを構築するために「積極的な策を取っている」ともレポートにはある。「全レベルにおいて、なかでも管理職で女性を増やすことは2021年の最優先事項です」ともある。

歴史的にアフリカ系米国人の学生を受け入れてきた大学での採用活動や、インターンプログラムの拡充など、Teslaは女性やマイノリティの従業員を確保し、保持するためのいくつかの取り組みをリストアップした。しかし同社は最終的な目標、そしてダイバーシティやインクルージョンの数値を改善して目標を達成するためのタイムラインは示さなかった。

カテゴリー:パブリック / ダイバーシティ
タグ:Tesla

画像クレジット:Tesla

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(翻訳:Mizoguchi

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