楽天株式会社と神奈川県横須賀市は、2019年に「西友 リヴィンよこすか店」から港湾緑地「うみかぜ公園」への自動配送ロボット(UGV)を用いた一般利用者向け配送サービスを期間限定で実施した。
そして2021年前半には、同市内の「西友 馬堀店」から近隣の住宅地へのUGVを活用した商品配送サービスの実現を目指した期間限定の配送サービスを実施予定。
これに先駆け、今年12月14日より同市内の馬堀海岸地域において公道走行実証実験を開始する。
UGVサービス実現へ貢献
楽天は、政府が取りまとめた、公道走行実証の結果を踏まえて、遠隔で多数台の低速・小型のUGVを用いたサービス実現に向けた制度の基本方針を決定し、2021年度に関連法案の提出を行うという成長戦略の実行計画をうけ、このたびの実証結果はこの計画に貢献するものだとしている。
楽天と西友はネットスーパーも展開しているが、UGVによる配送サービスが実装されれば、ユーザーの買い物体験の幅がまたひとつ広がりそうだ。
楽天の物流向け事業
楽天はこれまで、長野県茅野市の「東急リゾートタウン蓼科」内のグランピングエリア「グラマラスダイニング蓼科」にてUGVでBBQ食材を運ぶ期間限定のサービスを実施したり、全国10カ所で実証実験が実施されるUGV配送サービス創出事業に参画したりと、UGVを活用したサービスの可能性を探ってきた。
また、陸からの配送サービスにくわえ、長野県白馬村の山岳エリアではドローンを活用した空からの物資の配送に関わる実証実験にも参加。物流領域でのテクノロジーを活用した課題解決に注力している。
楽天市場や楽天モバイル、楽天トラベルなど幅広い事業を展開する楽天の、UGVを活用した事業にはあまりピンとこない人もいるだろう。だが、同社のUGV社会実装に向けた取り組みに注目するのもおもしろいかもしれない。
- Original:https://techable.jp/archives/143963
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口