米Bloombergが、AppleがQualcomm Snapdragonセルラーモデムに代わり得る、自社設計のセルラーモデムの開発を始めたと報じています。
Qualcommからの移行を見据えた独自開発か
Bloombergの報道によれば、Appleのハードウェア技術部門の上級副社長ジョニー・スロウジ氏が従業員とのタウンホールミーティングで、Appleが今年、独自のセルラーモデムの開発を開始したことを明らかにしました。
スロウジ氏は従業員に対し、この決定は重要な戦略的移行を実現し得ること、このような長期的な投資が、将来に向けた革新的で豊富な製品パイプラインをもたらすことを強調したようです
2024年5月末まではQualcomm製チップ使用?
スロウジ氏は、Apple独自のセルラーモデムがいつ出荷されるかについては述べていないと、Bloombergは伝えています。
AppleとQualcommが、内蔵用セルラーモデムを巡って繰り広げた法廷闘争は2019年に和解に至りましたが、その際には6年間のライセンス契約が結ばれ、Qualcomm製セルラーモデムを使用しているかどうかに関わらず、Appleはライセンス料を支払い続ける必要があるようです。
両社間の和解文書から、Apple製品に搭載されるQualcomm製セルラーモデムのロードマップも確認されており、それによれば、2022年および2024年5月31日までに発売される新製品にはQualcomm Snapdragon X65およびX70チップを搭載する予定であることが記されているようです。
iPhone12 Proに搭載されているQualcomm X55 5Gモデムの部品単価は約90ドル(約9,450円)と、Samsung製有機ELディスプレイの約70ドル(約7,350円)を上回るとの情報もあります。
Mac用チップ開発も強化
スロウジ氏は、タウンホールミーティングで、Mac用チップのファミリー化に取り組んでいることにも触れたようです。
Source:Bloomberg
Photo:MacRumors
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