体験したことがない浮遊感軽い操作性で毎日の掃除が楽しくなる
バルミューダ
BALMUDA The Cleaner
市場想定価格:5万9400円
押して引かなくてもよい。持ち方は自由
一般的なクリーナーは規則的に押して引く動きで掃除をするが、『BALUMUDA The Cleaner』は片手で持っても、両手で持っても大丈夫。ヘッドには2本のブラシと2個のモーターが搭載されており、ジョイントが自在に動くため、床から浮いているような浮遊感で重さを感じない。
大小ゴミを吸引壁際も左右にスライド
立ち姿が美しい充電スタンド
充電は付属のスタンドに本体を載せれば開始される。コンパクトで本体のシルエットが際立ち、美しい。付属品のハンディハンドルやすきま用ノズルに替えればハンディクリーナーとして狭い場所なども掃除できる。ハンディクリーナーの着脱が少々面倒だと感じた。
パーツは水洗いも可能
サイクロン式で、ダストカップは本体から外して中のゴミを捨てる。フタを閉めたまま取り外せるので、ゴミ箱の中でフタを開ければホコリが飛び散らない。ダストカップユニットの汚れが気になるときは、分解して水洗いできるので清潔に使い続けることができる。
両手で持ってほうきのようにスイスイ掃除できる
独自の視点で、次々と革新的な家電を世に送り出しているバルミューダ。これまでになかったクリーナーのジャンルで、新製品を発表した。その名も『BALMUDA The Cleaner』。特徴は軽い力で360°自由に動くヘッドだ。そして、両手で持ち、ホウキのように使えるという少し長めのデザインも、他では見たことがない。
実際に使ってみると、その浮遊感に驚く。スルスルと床の上を浮いているような感覚で「ホバークラフトをヒントに開発した」というのも納得だ。一般的なクリーナーは回転ブラシを1本しか搭載していないが、『BALMUDA The Cleaner』はヘッド内に2本の回転ブラシを搭載している。それぞれが同じ速度で内側に向かって回転しているので、床面との摩擦を減らせるのだ。ヘッドと本体の接続部も自在に動くジョイントを採用しており、軽い力で角度が変わるようになっている。このような独自の機構が組み合わさって浮いているような感覚を得ることができるのだ。
フローリングでは、両手で持って軽い力で動かせるので、掃除を始めるのが苦ではなくなった。モーターやダストボックスはヘッドのすぐ上にあり、重心は下。手元は軽く、バランスがよい。10分も掃除すると手首が疲れるコードレスクリーナーが多い中、同製品は疲れを感じることはなかった。ただ、ソファやベッドの下など狭い場所ではヘッドが入りにくく、奥まで届かなかった。また、カーペットなどでは摩擦が大きくなるため、フローリングほど浮遊感を感じることはできなかったのは少々残念だ。
吸引力は、隅のゴミは少し残るものの、広い面のゴミは大小よく吸引できていた。ゴミ捨てなどのお手入れもカンタンだが、回転ブラシは2本あるので、髪の毛などが多いご家庭ではからまった回転ブラシの掃除が少々面倒かもしれない。
似たようなコードレスクリーナーが多い中、全く新しい構造のクリーナーに挑戦したことは評価したい。この浮遊感は全く新しい感覚で、掃除が楽しみになる。2021年春にはアタッチメントも販売するそうなので、そちらも期待している。
text : 石井和美
photo : 下城英悟(GREEN HOUSE)
白物家電を中心に製品レビューを得意とする。テストスペースとして守谷市に一戸建てタイプの「家電ラボ」開設し、冷蔵庫や洗濯機など大型家電の検証も。弊紙では主に『徹底比較レビュー』を担当。家電blog管理人。
- Original:https://www.digimonostation.jp/0000132480/
- Source:デジモノステーション
- Author: