行き先を検索するとき、その場所の場所のレビューやランキングなど標準化された情報を参考にしたことがある人は少なくないだろう。それでは、行き先を自分の「音楽の趣向」から探したことはあるだろうか?
それができるのが、株式会社Placyの提供する地図アプリ「Placy」。同アプリはこのたびアップデートし、アーティストの想い入れのある場所をまとめた「プレイスリスト」が新機能としてリリースされた。
なお、今回のアップデートはiOS版のみ対象。
音楽に紐づく「場所」
同アプリは、ユーザーが普段聴いている音楽を入力することで、その音楽の雰囲気にマッチする場所を探せるアプリだ。落ち着いた音楽なら昔ながらの喫茶店、ポップな音楽なら明るい雰囲気の居酒屋などユーザーの感性をもとに場所を探せるという。
そんな「Placy」に新機能が追加された。アーティストが選んだ想い入れのある場所をまとめた有料コンテンツ「プレイスリスト」だ。「プレイスリスト」の初期参加アーティストは、Mars89、Stones Taro、宮坂遼太郎、DJ CH.0など23名のアーティスト。それぞれに10箇所を選んでもらい合計230箇所の場所の魅力を伝えるエピソードをまとめている。
同社は、同コンテンツを通してエリアの魅力創出と一部のローカルビジネスサポートに貢献したいとの考えを示した。
これまでの取り組み、今後の展開
同社は今年4月、JR東日本「東京感動線」と連携し「Urban Rhythm Guide」プロジェクトを開始。山手線の各駅を対象に、ユーザーが入力した音楽にマッチする駅をレコメンドしたり、駅の特徴を音楽で表現したパンフレットを作成したり、山手線各駅のプレイリストを作成したりと駅と音楽を紐付けたサービスを展開してきた。
また、7月には散歩コースにある穴場スポットや今後行きたい旅先をSpotifyの好きな音楽から探せる全国版をリリースしている。
さらに8月、六本木ヒルズ森タワー52階・東京カルチャーリサーチにて「Follow your rhythm.——都市の構成要素としてのリズム」と題した展示会を開催。建築家・黒沼舜氏がデザインした空間で、六本木を表現する音楽などが展示された。
今月毎週火曜日の「Creepy Nutsのオールナイトニッポン0」にて「Placy」のプレイスリストに関するラジオCMを放送予定だ。
14日からは、六本木ヒルズ森タワー52階・東京カルチャーリサーチにて「『場所』への記憶を辿るプレイスリスト展」を開催し、23名のアーティストのプレイスリストを公開する。
同社は今後、全国それぞれの土地がもつ文化と感性・物語を紐付けるジオメディアプラットフォームとして、さまざまな企業・団体と連携し、地方活性化および観光産業の再興に貢献していく構えだ。
- Original:https://techable.jp/archives/144431
- Source:Techable(テッカブル) -海外・国内のネットベンチャー系ニュースサイト
- Author:樋口