Apple TV+で配信されるはずだった、実在したオンラインメディア企業Gawker Mediaの興亡を描いたドラマについて、ティム・クック最高経営責任者(CEO)が介入して計画が白紙になっていたことが分かりました。
Appleの“敵”を描く理由はない
Gawker Mediaの興亡(2016年に破綻)を描いたコメディードラマ「Scraper」は、同社の元スタッフらの着想によってApple TV+で配信計画が進められているとの観測は、2020年初頭にも報じられていました。
しかし、新たにNew York Timesが報じたところによると、ティム・クックCEOが問題視したことで、ドラマ製作計画は白紙になっていたそうです。同メディアによれば、クックCEOは、これまでAppleにとって面白くない内容を報じてきたばかりか、あまつさえ2008年に彼がゲイであることを暴露(6年後の2014年に本人が公表)したGawker Mediaのドラマを描くことに「驚き」「はっきり否定的な見解を示した」とされています。
配信内容には厳しいApple
New York Timesは記事内で「メッセージは明確だ:怒らせる相手には気をつけろ」とコメントしていますが、もともとAppleは配信内容に目を光らせてきたことでも知られています。
過去にはAppleのエディー・キュー副社長が「過激なヌードと中国は題材にしない」と関係者に語り、クリエイターにも「軽々しく中国を描くことは避けるよう」要求したとされています。また、これまでにDr.Dre主演のドラマ「Vital Signs」や、リチャード・ギア主演のドラマ「Bastards」を“暴力的”だとして製作中止したことが分かっています。
Source:NYT via AppleInsider
(kihachi)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania