Appleがこの秋発売したiPhone12シリーズの好調な売上を受け、これらに採用されているQualcommの5GモデムとRFチップ需要が急増、Qualcommの業績も大きく伸びたと、調査会社TrendForceが報告しています。
Appleとの関係が売上に大きく影響
同社がまとめた、2020年第3四半期(7月〜9月)における世界IC設計企業(ファブレス)売上トップ10ランキングによると、Qualcommは対前年同期比37.6%増の49億6,700万ドルで、前年同期に売上1位だったBroadcomを抜き返し、1位の座に返り咲きました。
Qualcommの業績が好調だった理由についてTrendForceは、同社がAppleと和解し再びサプライヤーとなったこと、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)の拡大により顧客が購入数量を増やしたこと、そして5GモデムとRFチップの需要増を挙げています。
Appleはモデムの内製化を計画
しかしQualcommはこの状況に甘んじている訳にはいかないでしょう。なぜなら以前よりAppleは、モデムチップの内製化を進めていると噂されているからです。実際Appleは、2019年にIntelのスマートフォン向けモデム事業を買収しています。
米メディアMacRumorsがBarclaysから入手した調査メモによれば、Appleはすでに1年以上に渡り、ミリ波対応のハイエンド5Gモデムの開発に取り組んでいるとのことです。
ただしAppleとQualcommとの係争資料から、Appleが少なくとも2023年までは、Qualcomm製モデムを採用する計画であることが判明しています。
Source:TrendForce,MacRumors
(lunatic)
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- Source:iPhone Mania
- Author:iPhone Mania