物流業界におけるラストワンマイルのDXを目指す「207」(ニーマルナナ)は12月21日、配送員や荷物を効率的に管理できる物流事業者(法人)向け新サービス「TODOCUクラウド」の提供開始を発表した。
配送状況の確認や配送員とのコミュニケーションが可能な荷物の受取人向けサービス「TODOCU」、自動生成の配達マップや受取人の在宅情報や荷物情報を管理できる配達員向けアプリ「TODOCUサポーター」(Android版・iOS版)と組み合わせることで配送効率を向上させ、人材不足問題、新人教育コストの増加、再配達問題、属人的管理作業の慢性化など様々な課題を解決するとしている。
TODOCUクラウドは、配送員の動態管理、受取人とのコミュニケーション、荷物の配送ステータス管理、荷物情報管理、共有メモ管理といった機能を搭載。配送効率の向上と、物流業界の抱えるあらゆるコストの大幅削減を実現する。
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- 配送員の動態管理:自社の荷物を取り扱う配送員の位置情報をリアルタイムに管理。その情報を用いることで、急な配送案件や集荷案件が発生した際にも、適切な配送員による配車を実現可能
- 受取人とのコミュニケーション:SMSメッセージなどを介して、管理画面から受け取り主とのコミュニケーションが可能。「在宅確認」「時間指定確認」「発送確認」「配送完了確認」「配送クオリティレビュー」などの情報取得に役立つ
- 荷物の配送ステータス管理:すべての荷物の配送ステータスを一覧で確認可能。既存システムとの連携にも対応しており、ひとつの画面でステータスを一元管理できる。また、一覧からの絞り込みや検索機能も実装しており、荷主や受取人からの問い合わせにも素早く対応できる
- 荷物情報管理:伝票写真や、置き配の完了時に撮影する荷物写真、チャットのやり取りの履歴を保存可能。いつでもさかのぼって閲覧できるため、顧客とのトラブルを未然防止できる
- 共有メモ管理:TODOCUサポーターで取得したすべての物件に関連する情報を一覧で確認可能。この機能により、効率の良いオペレーションを実現、教育コストの削減に貢献する
近年Eコマース市場の急速な伸長などに伴い、国内における宅配便の取扱個数は年々増加し、平成24年度(2012年度)には35億個を突破、現在では約43億個を突破したという。一方で、消費者向けなど配送を担う中小型トラック運転者の労働時間は全産業平均よりも年間456時間(月38時間)長く、再配達問題による過酷な労働環境も社会的な問題として指摘されている。
特に、都市圏外における配送員の多くは配送業者と委託契約を結んだ個人事業主が占めており、かつ配送員の収入は配送個数に応じた成果報酬(1個100~200円程度)とされ、「再配達」における配送の非効率は時間や燃料費などを負担する個人配送員にかかる実質的なコストと同等として、問題視されてきた。
また、配送のルート設定や荷物受取人の在宅時間といった配送にまつわる情報も属人的な管理になっていることからも、ラストワンマイル配送におけるノウハウやデータの蓄積が進みにくく、Eコマース市場の拡大による宅配業界の環境変化への対応も遅れているのが現状という。
これら社会課題は物流事業者の課題にも直結し、あらゆる非効率が発生。先に挙げた人材不足問題、新人教育コストの増加、再配達問題、属人的管理作業の慢性化など種々の問題につながっており、207は、TODOCU、TODOCUサポーター、TODOCUクラウドといったTODOCUシリーズがその解決を行えるものとしている。
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・今年のスタートアップバトル優勝は物流のラストワンマイルの変革を目指す207だ!
カテゴリー:ネットサービス
タグ:TODOCUクラウド、207、日本(国・地域)
- Original:https://jp.techcrunch.com/2020/12/21/207inc-todocu-cloud/
- Source:TechCrunch Japan
- Author:Takashi Higa