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こだわりの良品ギャラリー OUTDOOR

半年待ちでも欲しいキャンパー垂涎の六角形

空前のお洒落キャンプブームである。ギアにこだわるキャンパーたちのテーブルは、アルミ製から木製へと移行。職人気質なモノ作りを追求するガレージブランドの台頭で、高級家具と見紛うクオリティのテーブルがキャンプサイトを彩るようになってきた。TheArth(ざぁ~ッス)のヘキサテーブルはその代表格だ。

「焚き火をみんなで囲みたい」という理由から、木工加工会社の代表でもあるオーナーが、自分用に製作したのがそもそもの始まり。天板と脚の部分をパズルのピースのように組み立てていく構造で、基材には軽くて丈夫な18㎜のファルカタ積層材を使用する。表面の突板はウォールナット、バーチ、ゼブラ、黒檀などから選べ、天板のデザインも無地やミリタリー調、柄物など計10種類以上をラインナップ。最新の5軸加工機で木材加工し、職人が手作業でフィニッシュするという、まるでオーダー家具のようなこだわりっぷりだ。

素材やデザインによって幅があるが、売れ筋価格は6万円前後。最近では生産体制も安定して、月産100台を出荷できるようになっているが、それでも“半年待ち”の状態が続いているという。これだけ多くのキャンパーがヘキサテーブルに惹きつけられるのは、唯一無二のかっこよさと、木工職人が一切の妥協なくこだわり抜いたスペシャルすぎるクオリティ。そして、なかなか手に入らないという飢餓感も掛け合わさってのことだ。

「正直、利益はほとんどない」とオーナーが語るとおり、ヘキサテーブルでまっとうな商売をやろうと思ったら軽く10万円は超えてくる。そう考えれば、ここまでのこだわりが詰まったヘキサテーブルは、実はかなりお買い得な商品とも言えるのだ。

 

劣化の心配が少ない一生モノのテント

半世紀に渡って、世界中のアウトドアマンから支持を集めているトップ・オブ・テントメーカーのヒルバーグ。北極圏の厳しい環境でも耐えられるように、世界初となるインナーとフライシートが一体となったテントを生み出したことでも知られる、スウェーデン発のブランドだ。

テントは10万円を超える価格帯が多いが、キャンプを極めた人が行き着く最終形として、近年、日本のキャンプ場でも目にするようになってきた。軽くて、丈夫で、設営が簡単。そのうえ居住空間も広くて快適なので、ファミリーからソロまで、多くのユーザーから人気だ。

ヒルバーグの最大の魅力とも言えるのが、テント生地「ケルロン」。シリコンを含んだツルツルの生地は、風や雨をよく弾き、摩擦にも強い。従来のテントは防水性を高めるために裏面にコーディングを施すが、ヒルバーグの場合は繊維にシリコンを染み込ませているため、それがない。縫製も独自のやり方のため、シームテープ(縫い目からの浸水を防ぐためのテープ)も不要と、いわゆるテントにおける経年劣化の心配が少ない。ゆえに、長い間快適に使うことができるというわけだ。

テントは大きく4つのレーベルに分類されているが、特に人気を誇るのが快適性と使いやすさ、耐久性を重視したブラックレーベルで、4シーズン通して一つのテントで完結できる。2人用テント「スタイカ」は、ソロユーザーから絶大な支持を集める幕。カヌー旅行者用に開発されたモデルなので、難しい設営条件でも簡単に組み立てられることが特徴だが、このメリットは冒険者だけが享受できるものではない。快適で使いやすいテントを追求すると、キャンパーたちもヒルバーグに行き着くのだ。

 

自分色に染められる
キャンプチェアの王様

キャンプ用のチェアはロースタイルが主流。アルミ素材を使った軽量なモデルが人気を博しているが、質実剛健でクラシックな佇まいのカーミットチェアは、数あるローチェアの中でも王様と呼ばれる存在だ。

もともとはバイク愛好家でIBMのエンジニアをしていたカーミット氏が、バイクに積載できる折りたたみチェアを開発したのが始まり。以来、30年以上に渡って変わらないデザインで、現在でもアメリカのテネシー州でハンドメイド生産されている。素材はオーク材、アルミ、スチールを使っていて、座面のシートは1000デニールナイロンを使用。耐荷重は158kgと必要十分なスペックで、大柄な男性が座っても適度な弾力で、快適な座り心地を提供してくれる。

カーミットチェアは写真のスタンダードモデルのほかに、素材をウォールナットに変えた高級ラインや、横幅を広くしたワイドモデル、背もたれを高くしたハイバックモデルなど、ラインナップが豊富に揃っている。いずれも入荷すると即完売してしまうため、なかなか手に入らないという状況が続いている。

その最たる理由として考えられるのが、豊富なサードパーティの存在だ。カーミットチェアはそのままでも十分にかっこよいし座り心地も文句はない。だが、張り替え用のシートや、足の長さを変えるためのジョイントパーツ、肘置き部分に固定できるミニバッグなどが、シーンを席巻するガレージブランドから続々と発売されており、これらのパーツを使ってカーミットチェアを“自分色にカスタム”することがトレンドとなっているのだ。

キャンプ場で過ごす時間のほとんどは椅子の上。だからこそ、体を預けるチェアには、こだわりが詰まったお気に入りの一脚を選ぶべきだ。

 

寝袋のスペシャリストが作る
ダウンシュラフ

秋冬のキャンプで大切な防寒対策。特に睡眠時の冷えを解消するには、高性能なダウンシュラフが欠かせない。

イスカは40年以上に渡ってシュラフと寝袋を製造する日本の専門メーカー。「ダウンプラス ポカラX」は、長年の研究・開発によって得られたノウハウを注ぎ込んだ3シーズン対応モデルだ。上部にゆとりをもたせた立体的な3Dシルエットで、身体に自然にフィットして無駄なく保温。首元と肩の部分には、マフラーの働きをするショルダーウォーマーが備わっているので、内部の暖まった空気の流出を効果的に防いでくれる。足元にはダウンを多めに封入し、ゆとりをもたせた逆台形形状なので快適に睡眠できるよう配慮。羽毛量は500gの720フィルパワー。メーカー公表値でマイナス6℃までの使用が可能なので、冬の低地キャンプや車中泊にはぴったりのスペックだ。

専門メーカーだからなせる、ディテールまでこだわり抜いた作り。ダウンシュラフのエントリーとして最適な1枚だ。

 

100年使える!
名門ブランドのグリルパン

熱伝導率が良く、蓄熱性の高い鉄のフライパンは、豪快な焚き火調理でも大活躍するアイテムのひとつ。中でもドイツのターク社のフライパンは、一世紀以上に渡って職人たちが変わらぬ鍛造製法で仕上げた名品。“100年使えるフライパン”として知られ、世界中で愛用され続けている。

そのターク社が日本からのアイディアを形にしたのがクラシックグリルパンだ。「タークの鍛造フライパンですき焼きを作ったら」という発想から生まれたもので、深型の形状になっているのが特徴。両手で持ち運ぶことができるので安定感が高く、自宅ではそのままオーブンに入れることも可能だ。

サイズは4種類。パイ作りに便利な20㎝モデル(写真)、グラタンなどの焼き皿として使える24㎝モデル、パエリア鍋としても最適な26㎝モデル、そしてすき焼きサイズの28㎝モデルだ。アウトドア兼用であれば、ステーキ肉がそのまま焼ける28㎝モデルがいい。食材の美味しさを存分に引き出してくれるので、キャンプ料理の幅もグッと広がるはずだ。

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